夏らしい煮物をつくります。トマトの旨味を上手に引き出して、出汁は使わずに、1つの鍋でそれぞれ別に炊いたように仕上げます。
夏野菜の炊き合わせ
夏らしさの代表は、甘唐辛子(あまとうがらし)。地域によって様々な種類があります。ししとうや、万願寺唐辛子、甘長唐辛子などがメジャーなところでしょうか。
甘唐辛子には高い抗酸化作用をもつビタミンEが沢山含まれています。また、免疫力を高めてくれると言われるβカロテンも豊富です。体内でビタミンAに変換され、髪や肌の健やかさを守ってくれる働きがあるともいわれています。
選ぶときは、鮮やかな緑色で、艶と張りがあるものを。冷蔵庫の低温エリアに長時間置くと傷みやすいので、保存する場合は乾燥しないように少し湿らせたキッチンペーパーなどでまとめて包んでから保存袋に入れ、野菜室に入れておきましょう。
一緒に炊き合わせる新生姜は、5月ごろから秋まで流通しています。中でも7月頃までのものは、柔らかく辛味もより優しいので、薬味にとどまらず、野菜の一種と捉えていろいろ使ってみてください。加熱することで出てくる「ショウガオール」には、冷えを改善する効果があります。
エアコンの冷たさに加えて、冷たいものばかりに手が伸びる季節、夏こそ意識して体を温めるように、と、薬食同源の台湾でよく言われました。
材料(2人分)
厚揚げ:1枚(150g)
ミニトマト:8個
甘唐辛子:5本(ししとうのばあいは、8本ほど)
新生姜:30g
*日本酒:大さじ3
*水:大さじ3
*みりん:大さじ1
*醤油:大さじ1
*酢:小さじ2
*いりごま:大さじ1
作り方
1 ミニトマトはヘタを取る。甘唐辛子もヘタを取り、大きいものは半分に切る。新生姜は薄切りにする。
2 厚揚げは、熱湯をかけて油抜きし、1.5cm角に切る
3 鍋に①と②を入れる。混ざらないようにゾーニングして入れる。
4 *をすべて合わせてから、③に入れて中火にかけ、沸いたら蓋をして少し火を弱め、10分ほど煮る。
5 それぞれを取り出して器に盛る
簡単美味しい一品で、おうちごはんをより楽しく!