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十勝のラクレットチーズ。溶かして、野菜にかけて、ワインのおともに

山田玲子

山田玲子

料理研究家

浜田山・麹町にて料理教室「Salon de R」を主宰。女性の美と健康を考えた、おしゃれなメニューを数多く提案する。

また、「食することは人の輪なり」をモットーに、国内はもとより、NYやヒューストン、スペイン、韓国、シンガポールなど、海外でもレッスンを開催。各地で食を通じて人々と交流を深めている。

近著に全文英訳付きレシピ本『おにぎりレシピ101』(ポット出版)がある。

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スイートコーン、チーズ…北海道・十勝の豊かな食文化

 

この夏は、北海道の十勝に行ってきました!十勝と言えば、酪農が盛んで、旬の野菜もおいしいというイメージがありますよね。また、小麦粉の産地でもあるので、おいしいパン屋さんの情報も多くあり、訪れるのを楽しみにしていました。

 

羽田から飛行機で十勝へ。とかち帯広空港から帯広の街までは、車で30分くらいです。到着した日は帯広に泊まり、翌日からさっそく、周りの町の牧場や農家さん、チーズ工房を訪ねる計画をしていました。

 

まずは、夏にしか見ることができない、シープドッグショーへ。広い広い牧場をホイッスルひとつで自由自在に牧羊犬を操り、羊の群れをあちこちにと追い込む。十勝ならではの光景は、圧巻でした。

シープドッグショーを見る山田玲子さん

 

また、とうもろこし農場にもうかがいました。帯広から車で20分くらいのところに「芽室町(めむろちょう)」という町があります。ここは、スイートコーンの生産が日本一なのだそうです。収穫体験もしまして、生のコーンを初めていただきました。これがなんともジューシー!!ガブっとかじると中から汁がしぶきになって飛ぶ!「これが生のコーンなんだ!」という感じ。ゆでるとさらに甘みが増して、まさに「スイート」コーンでした。

芽室町のとうもろこし農場で収穫体験

 

芽室のチーズ工房「TOYO Cheese Factory」を訪問

 

そんな、夏の北海道ならではの体験をしつつ、次に到着したのが、芽室にあるチーズ工房、TOYO Cheese Factory。この工房の長原ちさとさんは「フロマジェ」という認定資格を持ち「第5回世界最優秀フロマジェコンクール2021」で世界3位を受賞されています。

TOYO Cheese Factoryのラクレットチーズ

TOYO Cheese Factoryのラクレットチーズ

 

ところで、乳製品といえば、タンパク質やカルシウムが豊富な食材ということはみなさんよくご存じですよね。中でも、チーズは特に豊富。なぜなら、100gのチーズには、原料としておよそ1000mlの生乳が使われているというくらい、加工する過程で生乳の栄養がぎゅっと凝縮されるからです。タンパク質は骨や筋肉を丈夫にし、美肌を保つのに欠かせない栄養素。カルシウムも骨の健康や体の機能の調整や脳の働きに重要な働きをします。

 

また、プロセスチーズは加工の過程で加熱するため、乳酸菌が死滅していますが、ナチュラルチーズは非加熱。生きたままの乳酸菌を摂取することができます。

 

今日ご紹介するチーズはラクレット

スイスやフランスのサヴォア地方で多く作られている、牛の乳から作られるハードチーズです。断面を熱で溶かして、野菜などにかける食べ方がよく知られていますね。「アルプスの少女ハイジ」のワンシーンを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?独特の香りが特徴で、そのままでも食べられますが温めて溶かすことで、より旨味とこくが出るチーズです。

 

ラクレットはお店で食べるもの、と思われがちですが、最近はラクレットチーズをお店で目にすることが多くなってきました。私はラクレット専用のスキレット(鋳鉄製の厚手のフライパン)を使用していますが、フライパンや通常のスキレットを使って溶かすこともできますので、ご家庭でも気軽に楽しめます。

溶かしたラクレットチーズ

ラクレットチーズ料理

じゃがいもにラクレットチーズをかけるのは定番で、もちろんおいしいですが、私の最近のお気に入りは長いも。あっさりした味わいとサクサク食感に、とろりとした濃厚な味わいのラクレットがよく合います。そのほか、お好きな野菜にかけて…。パンとラクレット、ワインで秋の夜長をお楽しみくださいね。

 

 

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