今年最後のONEレシピは、金柑なますです。
おせちに欠かせない紅白なますを、大根と紅芯大根、金柑で作ります。サラダ感覚でたくさん食べてもらえますように。
かわり金柑なます
おせちの紅白なますは紅白のお祝いの水引をイメージし、家内安全、平和を願う一品です。
また、大根にはジアスターゼという炭水化物(でんぷん)を分解する消化酵素が含まれています。このジアスターゼの効力は加熱すると失われるので、生でたっぷり食べられるなますは、ごちそうを食べるお正月に、胃腸のはたらきを助ける知恵の1品とも言われています。
今回組合わせるのは金柑。金柑は、金橘(キンキツ)という生薬名を持ち、古くから民間薬として咳やのどの痛みを和らげる効果があると言われています。
ビタミンCも豊富なので、風邪予防にも。特にその皮にビタミンCが豊富です。
加えて、金柑の皮には ヘスペリジン という成分があり、ビタミンCの吸収を高める効果があるそう。皮ごとたっぷりいただきましょう。
なますは、とてもシンプルな料理手順。
コツは塩もみでしっかりと大根の余分な水気と匂いをとること。そして甘酢が多すぎないこと。
タプタプの甘酢に浸かっているような状態ではなく、大根が甘酢をしっかり吸うように仕上げましょう。なますは母の十八番で、母から教えてもらったレシピを20年以上作っています。でも母より上手にできたことがありません。シンプルな料理だけに、奥が深いな、と思います。
みなさま、どうぞよいお年を。年の瀬やることが多くても、むりなく健やかに、ごきげん優先で♪
材料 (作りやすい分量)
大根:300g
紅芯大根:100g(すべて大根でもOK)
金柑:4個
塩:小さじ1
☆甘酢
酢:大さじ3
砂糖:大さじ2
塩:ひとつまみ
作り方
①金柑はヘタを取って、薄切りにする。切りながら種を取り除く。
②大根と紅芯大根は千切りにする(スライサーでOK)。①と合わせてボウルに入れ、塩をもみこみ、10分ほどおく。
③ ②がしんなりしてきたら、流水にさらす。
④さらし布かキッチンペーパーを二重にしたもので③の水気をしっかりしぼる。
⑤甘酢の材料をボウルに入れ、砂糖が溶けるまで混ぜる(加熱しなくても溶けます)。そこに④を加えて、和える。
※冷蔵庫で1時間以上なじませてから食べたほうがおいしい。
※冷蔵庫で3日間保存可能。
簡単美味しい一品で、おうちごはんをより楽しく!