ピーマンをまるごとくたっと、豚はやわらく、ポン酢で煮ます。冷めても、というより冷めたほうが美味しい夏にぴったりの煮物です。
ピーマンと豚のポン酢煮
ピーマンは熱帯アメリカ原産で、私は夏野菜のプリンスと呼んでいます。
子供の頃は苦手でも、大人になるとあの独特の香りや苦みに惹かれ好きになる野菜ではないでしょうか。ピーマンの香りの成分ピラジンは、ほうじ茶などにも含まれているそう。こちらに抗酸化作用があるポリフェノールのクエルシトリンが加わることで、ピーマン独特の苦みを生み出しています。
今が旬の青ピーマンは、熟す前に収穫されるため鮮やかな緑色で、ビタミンCを多く含んでいるのは周知のところ。体内でビタミンAに変換されるβ-カロテンも多く、ともに抗酸化作用が高いので、OURAGE世代は積極的にいただきましょう。
またきゅうりと同じくカリウムが多いのも特徴。体内のpHバランスを保つのを助け、ナトリウムを排出しやすくし、血圧を下げる効能も期待されます。
ちなみに、生産量の日本一は茨城県で全体の約5割を占めるそう。東京のスーパーに茨城産が多いのも納得です。
疲労回復に効果的な豚肉と合わせて、いただきます。
冷めておいしい煮物で酢も入っていますから、お弁当にもどうぞ。
材料(2人分)
ピーマン:4個
豚切り落とし肉:150g
*酒:大さじ2
*ポン酢しょうゆ:大さじ4
*水:大さじ2
醤油:小さじ1
作り方
1. ピーマンはヘタの部分をぎゅっと指で押して、ヘタと中の種をとる。
3. 鍋に*を入れて①のピーマンを入れ、蓋にかけ中火にする。ふつふつしてきたら火を弱め、10分ほどピーマンがクタッとするまで煮る。
4.ピーマンの煮え方は時間でみるより、蓋をあけて写真くらいクタッとしているか確認する。そこに②の豚肉を加えて、汁気が足りなければ酒少々(分量外)を追加して、煮汁になじませながら煮る。豚肉に火が入れば完成。少し冷ましてから器に盛る。
簡単美味しい一品で、おうちごはんをより楽しく!