暮らし時間を楽しみながら自宅で免疫力UP
ボン・ジョルノ!こんにちは、水ソムリエ&水鑑定士の竹村和花です。
年始から始まった新型コロナの影響が、イタリアでも急激に広がっています。
終息の気配が見えるまで、自宅勤務や休校という対策がとられていますが、気楽にお出かけできない重苦しさを感じる春。
今日は“自宅でできる”をテーマに、暮らし時間を楽しみながら免疫力を上げてゆく方法をご紹介していきます。
<イタリア人の大移動、今年は?>
例年なら街角のお店にイースター・エッグが飾られる3月。
復活祭のバカンスを家族や友人と楽しむため、バカンスの計画に余念のないイタリア人達。
ですが今年は違います。新型コロナの影響で北イタリアの街が封鎖されたと思いきや、イタリア全土に移動禁止令が出てしまいました。
こうなると何が何でも避難しようと移動を試みる人達が現れ、このイタリアの混乱具合は日本のTVでも紹介されている通りです。
イタリアにおける感染者の驚異的な拡大は、この国の暮らし文化と深い関わりがあります。
感染予防には「濃厚接触を避けること」が大事とされていますが、ことイタリアにおいて濃厚接触を避けることは限りなく不可能に近いと感じています。
つまり、朝起きて「おはようのハグ」、食事やエスプレッソを煎れれば「できたよハニー!のキス」、家を出る前には「行ってきます!のハグとキス」…
そして家を出れば友達や職場の人達と「おはようのハグ」、そして頬を寄せてチュッと親愛の情を表現します。
それが1日に何回となく家族・知人・友人・同僚と相手を変えて際限なく繰り返されることが生まれてからこのかた当たり前のこととして生きて来た人々にとって、
誰ともハグもキスも頬を寄せることもせずに24時間過ごすなんて、まさに“ありえない”こと。
家族の温もりから隔離され、感情を殺して生きろと言われているようなものです。
また逆に1日に何度も顔を合わせているのに、ハグも頬を寄せることもなく何日も過ごすことは、相手を拒絶しているという強いアピールにさえなります。
<自宅での時間を楽しみましょう>
イタリアのように人と人のつながりの濃い国のことを肌感覚で理解しないまま、日本目線で単純に批評することはナンセンスです。
ただ、いずれの国においても学校が休校になったり、自宅勤務が増えていて大人も子どもも“自宅で過ごす時間”が増えてきているのは同じです。
外出先から戻ったら、うがいや手洗いをすること。入浴時にはできるだけ毎日髪を洗うなど、
外から持ち帰ったかもしれない目に見えないウィルスをできるだけ早く除去する習慣を身につけてゆくしかありません。
マスクや消毒液が不足し有効な感染防止策をとることが難しい今、病気に対抗できる私たち自身の免疫力を高めるには、どんな方法が有効なのでしょうか。
一般に免疫力には、心の動きも大きくかかわっていることが知られています。
楽しいことを考えたり、何かに夢中になる心おどらせる時間は、脳を刺激し幸せホルモンを分泌させ、免疫力を高めてくれます。
また精神的・身体的なストレスに対し、リラックスできる時間がとれていることも大切です。
ですから、ぜひ自宅で過ごす時間が増えたぶん、家庭での時間をより豊かなものとするよう好奇心のアンテナを張りめぐらせて、
新しい挑戦や趣味の時間にあてて頂きたいと思います。
<自宅でできる手軽な免疫力アップ法>
また自宅で手軽にできる免疫力UPには、お風呂で体を温めたり、ビタミンや発酵食品を意識してとることも効果的とされています。
同じお風呂に入るなら、体を温めるだけでなくリラックス効果も高めたいもの。
自律神経に働きかけ、ゆったりとした気分になるには、湯温を39℃前後にして、ぬる湯で長湯を試して頂きたいと思います。
熱いお湯に浸かるのと比べて、体が芯まで温もります。
また、色や香りを楽しむ入浴剤も五感を刺激してリフレッシュ効果を高めてくれます。
食事面では、ぜひ季節のフルーツを楽しんで頂きたいと思います。
3月はハッサクや甘夏、ネーブルといった柑橘類がたくさん出回る季節。
この柑橘類にはビタミンCがたくさん含まれています。
ビタミンCには抵抗力を高める働きがあるとされており、一般に風邪の予防やアンチエイジングに効果が期待できる上、
過剰摂取によるリスクがないというメリットがあります。
また旬のフルーツを少し多めに買って自家製ジャムを手作りしてみるのもおすすめです。
市販のジャムですと、果実のグラム数に対し砂糖が50%前後になります。
手作りすれば、甘さ控えめの30〜40%に糖分調整することも可能です。
添加物のない自家製ジャムは、程よい苦みがアクセントになります。
<今月のおすすめの水の銘柄>
MIU(ミウ)
ミウは、自然の井戸水のように特有の味や風味をもつ水と異なり、「純水」に海洋深層水の成分を添加したミネラルウォーターです。
自然界の水や水道水には、カルシウムやシリカなどの塩基類が含まれていますが、これをRO膜(逆浸透膜)などで漉したものになります。
ボトルには「この商品のミネラルとはナトリウムのことです」と明記されており、硬度調整に海洋深層水由来の成分を添加していることが紹介されています。
海洋深層水を使ったミネラル水は、ナトリウムや食塩相当量が多くなりがちですが4mgに調整されており、常温でも飲みやすい味になっています。
【水タイプ】
産地泉源:非公開/高知県室戸沖の海洋深層水の成分を添加
水タイプ:無発泡
知覚ほか:無臭/pH6.0
ミネラル:カリウム0.9mg,食塩相当量4mg,カルシウム0.6mg,マグネシウム1.8mg、リン0mg
※メーカー公開のボトル表記による
<ショップ情報>日本国内のコンビニ、スーパーなど
【水ソムリエの飲み方レシピ】
3月はちょうどデコポンやハッサク、ネーブルなど柑橘類がたくさん手に入る季節ですので、そのままむいて食べるだけでなく、フルーツサラダにしても華やかです。
また気温も暖かくなってきましたので、少し冷やしたミネラル水に皮を剥いたフルーツや自家栽培のハーブを沈めてフルーツウォーターを楽しんでみるのもおすすめです。
ほんのりと薫りづいた水からも癒しのアロマ効果が期待できます。