筋肉に効くカリウムをとりながら、気分もアガる!
コロナ禍でながらくシャットダウンされていたニューヨーク市は、5月28日からやっと、経済活動再開の第1段階を迎えました。
といっても、まだお店やレストランの中に入れません。お店の場合は、あらかじめオーダーしたものを店頭でピックアップするだけです。
レストランも依然、お持ち帰りと宅配のみです。ヘアサロンは第2段階にならないと再開が認められません。マスクをして気を遣いながら出かけるのも気が進まないので、まだまだ引き続き、家にいることが多くなりそうです。
私は週1回ZOOMでヨガのクラスを受け、たまに公園に散歩に行きますが、それ以外はコンピュータに向かっていることが多いので、筋肉の衰えが気になります。筋肉保持のためには、たんぱく質に加え、筋肉の働きをよくする効能をもつカリウムもとりたい栄養素!
カリウムは野菜や果物、海藻、豆などに多く含まれていますが、旬ということではメロンに目がいきます。カリウムだけでなくビタミンも豊富なメロンは、肌にも筋肉にもよく、気分が上がる可愛らしいルックスをつくることができる嬉しいフルーツです。
メロンは時期や産地で種類も味もいろいろありますが、以前、ファーマーズマーケットで、「このメロンが甘いってどうしたらわかるの?」と聞いたら、「お尻のにおいをかいで」と言われました。パイナップルもお尻のにおいをかいで、甘いかどうかを見分けますよね。今はマスクをしているのでなかなかそれがしづらいのですが(苦笑)、手に入りやすい種類の中から甘みがあるものを選んでいただければいいと思います。色はオレンジ、グリーンに大別されますので、レシピに合わせて使いたい色を選んでくださいね。
ニューヨークでよく見かける代表的なメロンの品種は2つあります。1つはカンタロープ。
日本でも今の時期、店頭に様々な大きさ・色の、多品種のメロンが並びます。そっとにおいをチェックして甘いものを選びたいですね!
表皮にネット模様のある赤肉種のメロンで、日本では時々輸入品を見かけますが、主に南半球の国から届くので冬〜春に出回ることが多いようです。私がよく見かけるものは、日本のネット系メロンより比較的小ぶりです。日本ではクインシーメロンが比較的近いのでしょうか。他にもネット模様のメロンは種類が増えて、数々出ているようですね。
赤肉種のメロンは肌と粘膜を健康に保つ手助けをしてくれるビタミンAも群を抜いて多く、甘みも強いのが嬉しいです。
もう1つ、よく見かけるのがハニーデューです。表側はつるっとしていて、果肉は淡いグリーン。カンタロープより大きく、色的には日本のプリンスメロンとホームランメロンの中間のような感じです。
ハニーデューメロンも日本では輸入のものが多いようですが、身近な国産のメロンからお好みで良い香りのものを選べばOK
お花畑のような世界と爽やかな味を一度に楽しめる、メロンのガスパチョとサラダ
きれいな花を見ると癒されますが、料理も見た目がきれいですとそれだけで気分が上がります。そこで今回は、お花畑のようなきれいな料理を意識してみました。どれも、見た目にきれいなだけでなく、味もとっても美味しくて、簡単につくれます。是非お試しくださいね。
こちらは、ハニーデューを使ったガスパチョです。伝統的なガスパチョはトマトのガスパチョですが、メロンのガスパチョも何かで見かけてつくり方を調べ、いくつかのレシピを参考にして、自分なりにアレンジして毎夏一度はつくっています。
爽やかな淡いグリーンが、涼しさを運んできます。初夏の休日まだ明るい時間に始まるディナーなどに、ぴったりのひと皿
まず、トッピング用にフルーツボールでハニーデュー(またはグリーン系の香りの良いメロン)を人数分だけ丸くくり抜いておきます。スープ皿3皿分として、ハニーデュー1/4切れに混ぜたのはレモン汁1/4個分、皮をむいたキュウリと筋をとったセロリを各1/4本、皮をむいたりんごを1/4個、皮をざっととった緑のブドウ10個くらい、塩とオリーブオイル各少々です。メロンの味と色を邪魔しない食材を少しずつ入れるかたちですが、全部手に入らなかったらあるものだけでも加えてみてください。
これをすべてブレンダーで混ぜますが、つくってすぐ冷たいのをいただきたい時は、氷を1つか2つ、ブレンダーに入れて一緒にドロドロにします。
お皿にスープを入れて、くり抜いた丸いメロンを真ん中に置きます。スープの量が多いと丸いメロンが沈んでしまうので、スープを入れすぎないように気を付けてください。最後にみじん切りにして水にさらし水気をとった紫玉ねぎと、砕いたピスタッチオを散らしました。とっても爽やかで、いかにもからだにいいものを食べていると思えます。
赤肉腫でも同様につくれますが、その場合は緑のブドウは省いて。代わりに皮をむいた梨を入れるといいと思います。
色の似ているハニーデューとアボカドを使ったフルーツサラダも、可愛いものができました。
メロンの甘さと水分がアボカドのコクを和らげ、滑らかに仕上げます。イチゴの酸味とバジルがアクセント
アボカドは種をとり、中をくり抜いてフードプロセッサーに入れます。アボカドと同量のハニーデュー、さらに塩胡椒とオリーブオイルを少しずつ入れてよく混ぜます。それをアボカドの皮に詰め、小さくカットしたハニーデューとイチゴ、みじん切りにして水にさらして水気をとった紫玉ねぎ、砕いた胡桃を上にのせます。最後に、バジルの葉っぱを飾りました。
ハニーデューにアボカドを加えることで、コクと食べ応えが出て、とっても美味しかったです。切ったフルーツを混ぜただけのフルーツサラダと違う、見る人を笑顔にするお洒落なサラダです。ハニーデューがなければ緑系のメロンをお使いください。イチゴの代わりに小さく切ったトマトを使ってもいいと思います。
ギルトフリーで超簡単!な、メロンの本格デザート
砂糖は肌の大敵と言われているので、甘いお菓子をなるべく食べないようにしているのですが、これはとってもヘルシーで簡単にできるデザート。
カンタロープは丸くくり抜いておきます。(カンタロープがない場合は、お好みの小ぶりのメロンを)。お皿の中央に、マスカルポーネチーズを適量置きます。周りに丸いカンタロープを置き、オーガニックのレーズン、砕いた胡桃、ミントの葉っぱを散らし、最後に煮詰めたバルサミコビネガーをかけたら出来上がり。
見た目も味も本格的な、メロンのデザート。いろんな種類で試してみたくなります
カンタロープ、レーズン、煮詰めたバルサミコビネガーがそれぞれ甘く、お砂糖が入っていなくても満足度の高いデザートになりました。ちなみに、レーズンはオーガニックかそうでないかで結構味が違うと思います。可能であれば、オーガニックのレーズンをお勧めします。ぜひ、食べ比べてみてください。