栄養素豊かなブロッコリーの濃い緑は、映え効果でも優秀!
ニューヨークのファーマーズマーケットではブロッコリーは夏からたくさん出てきますが、最近パープルのブロッコリーも見かけました。日本でもたまに見かけますね。ただ、クリスマス・シーズンには、深いグリーンのブロッコリーがお勧めです。
ブロッコリーは、コラーゲンの生成や免疫力アップに欠かせないビタミンCがとっても豊富!新陳代謝を活性化してくれる葉酸と、出血時に血を固めたり骨にカルシウムを沈着させたりすることを手助けするビタミンKも多く含まれています。また、特にスプラウトに豊富ですが、抗酸化作用の高いスルフォラファンも含まれています。
このブロッコリーの深い緑を生かして、クリスマス・シーズンの食卓に使う方も多いかもしれません。シンプルに、色よく茹でるか蒸すかして、トマトと一緒に付け合わせに使うときれいでクリスマスっぽくなりますが、いつもそれではワンパターンですよね。ここでは、簡単にクリスマス気分を演出できるブロッコリーの活用法をご紹介します。どれも、ブロッコリーのきれいな緑色を生かした使い方です。ブロッコリーは花蕾より茎の方が栄養が豊富といわれていますので、茎もなるべく無駄なく使っていきましょう。
パープルのブロッコリーもきれい。味は緑のブロッコリーと特に変わりませんが、色を維持しながら茹でるには、お酢を少し入れる必要があります。いずれも蕾部分のキュッと締まって、色も鮮やかなものが新鮮です
クリスマスは、スペシャルな気分にしたいもの。ブロッコリーとトマトを入れたフリッタータを朝食に加えてはいかがでしょう? きれいな卵の黄色と緑、赤のカラーコンビネーションがハッピーなオーラを振りまいて、朝から思わず笑顔になれること間違いありません!ポテトも入れているのでボリューム感があり、これがあればパンはなくてもいいくらいです。
ブロッコリーは小1/2株の茎の下の硬いところを切りおとし、枝分かれしているところで切り分けます。塩を入れて沸騰させたお湯で1分弱くらい、さっと茹でてざるにとり、冷たい水をかけておきます。その後再びその湯を沸騰させ、みじん切りにした玉ねぎ1/4個を入れて、これも1分弱くらいでざるにあげておきます。別途、じゃがいも小2個は1センチ四方くらいに切って、塩を入れて沸騰させたお湯でほぼ柔らかくなる程度に茹でておきます。オーガニックのじゃがいもであれば、私は皮はつけたまま使います。
トマト1/2個は1センチ四方くらいに切ります。茹でたブロッコリーも、茎部分も含めて1センチ四方くらいに切ります。卵3個を溶き、そこに牛乳か生クリーム大さじ1、ピザ用チーズを1/3カップ、塩胡椒を加えて混ぜ、ブロッコリー、玉ねぎ、じゃがいも、トマトを入れて混ぜます。
熱したフライパンにオリーブオイルを入れ、少し煙がたつくらい熱くなってきたら卵液を流し込み、具が均等にちらばるようにしながら平らにならします。底が焼けたら175℃に温めたオーブンかオーブントースターで焼くこと30分。真ん中に竹串を刺して卵液がついてこなかったら、出来上がりです。
前の晩に具材を用意しておけば、朝イチでもボリュームのあるフリッタータが作れます。オーブンなどにそのまま入れられるフランパンだとスムーズに作れます。昼や夜の前菜にもおすすめ
直径27センチくらいのフライパンですと1センチくらいの厚みになりますが、もっと小さいフライパンであればもっと厚いのができます。出来立てをいただくのがベストですが、もし余ってしまったら、冷凍保存も可能。これはベジタリアンにしましたが、お好みでハム、生ハム、ソーセージを細かく切ったものを混ぜても美味しいです。
切り口もきれい。ブロッコリー、ポテト、トマトの、歯ごたえの違いを楽しめるのも魅力です
カラフルなサラダにも、ブロッコリーの深い緑をアクセントに
フリッタータの時と同様に茹でたブロッコリーをもう少し細かく刻んで、赤と黄色のパプリカとあわせると、とてもカラフルなサラダができます。パプリカは1センチ四方くらいに切ります。紫玉ねぎもあれば、みじん切りにして少し混ぜてもいいでしょう。刻んだ胡桃も入れました。ドレッシングはオリーブオイル、アップルサイダービネガーかワインビネガー、塩胡椒でシンプルに。サラダとしても、肉料理や魚料理を華やかに彩る付け合わせとしても重宝します。
「さっと茹でたブロッコリー」で楽しむ、「緑の芝生のようなドリア」
チキンドリアにブロッコリーを混ぜるのも一案です。チキンドリアはお好みのつくり方でいいのですが、そこにフリッタータの時と同様にさっと茹でたブロッコリーを混ぜていきます。チキンライスに混ぜるブロッコリーは1センチ四方くらいに切ります。私は塩胡椒とケチャップで味付けします。グラタン皿に入れてから上にホワイトソースをのせ、その上にピザ用チーズを散らして焼きます。普通は出来上がったらそのままいただきますが、焼きあがってからさっと茹でて細かく刻んで水気をとったブロッコリーを敷き詰めました。緑の芝生のような、とてもきれいで楽しい気分になるドリアができました。
ふつうのドリアを焼き上げたあとに、さっと茹でた刻みブロッコリーを敷きつめて 手軽なのに味も香りもいいうえ、見た目の新鮮さもうれしい
断面もカラフル! 上からブロッコリーの緑、チーズの黄色、ホワイトソースの白と ドリアのライスはケチャップで赤に。ワクワクするような色合いです
緑の野菜を嫌がってしまうお子さんでも、これなら思わず食べてしまうのではないでしょうか。よろしければ是非お試しくださいね。
◆ニューヨークから、毎月ZOOMでクッキングクラスをしておりますが、日本からもご参加いただけます。手際がよく、つくってみて美味しいとご好評いただいております。
12月は、日本時間で6日日曜日午前11時~12時に「スモークフィッシュを使ったオードブル」「チキンポットパイ」「セルクル仕立てのローストベジタブル」をします。ご興味のある方は、プロフィール内のメールからご連絡ください。
別途、日本時間で19日土曜日午前10時半~11時半に「ステーキ 2種類(洋風・和風)のソース添え」「カレー風味のかぼちゃのスープ」「グリルドしめじの黒酢入り和風ソース添え」「ローストかぼちゃのパセリベースのハーブソース添え」をします。こちらはニューヨークで日本食材の宅配をされているNY農場FRESHさんのサイトからお申し込みいただきます。
過去のオンラインクッキングクラスの模様、こちらにてちょっぴりご覧いただけます。
どうぞよろしくお願いいたします。