きらめく光のシャワーが彩るNYのクリスマス2020。華やかさと共に切なさと、そして逞しさも!
ニューヨーク市はコロナ感染がまた増えてきて、12月14日から再びインドアダイニングが全面禁止されてしまいました。その発表があった11日、長年セレブに愛されてきたニューヨークのアイコン的レストランの1つ、「クラブ21」が90年の歴史に幕を閉じたという悲しいニュースも流れました。溜息しかでません。。。
寒い冬の最中にインドアダイニングが禁止されたら、今後も閉まるレストランはさらに増えるでしょう。そんな非常に厳しい状況にあっても、レストランはホリデー気分を盛り上げようとしたり、いろいろと工夫を凝らしたり、実に逞しいです。そして、ニューヨークのクリスマスはやっぱり美しいです!
例えば、夏にご紹介したサウスストリートシーポートの屋上にあるザ・グリーンズは、冬の山小屋をイメージしたキャビンに模様替えしました。
どこか雪山に明かりを見つけたような懐かしさと温かさのあるたたずまい
思わず「わぁ!」と歓声を上げてしまいそうな、素敵な外観。クリスマスツリーのオーナメントのひとつに迷い込んだような気分になれそうです(写真上下および以下*印写真撮影/Giada Paoloni on behalf of The Howard Hughes Corporatio)
中には1つ1つ、空気清浄機が備え付けられています。メニューもチーズフォンデュ、ビーフシチュー、マッシュルームリゾット、スパイスを効かせてバターミルクをつけて揚げたフライドチキンなど、からだが温まりそうなものがいっぱい。目移りしてしまいますね。
ちょっとキャンプ風な食べ物も、このシチュエーションだから楽しいもの。個別のキャビンだから、ちょっとくらいはしゃいでも大丈夫 (*)
こういうところで飲むお酒は、味もちょっと違って感じられることでしょう。
ドリンクのプレゼンテーションも素敵! 上が星空だと思うと、なおさらロマンティックです (*)
路上にアウトドアダイニングスペースを設置したレストランも、クリスマスのイルミネーションがきれいです。
街路樹のきらめきもこの際わが物に! 時間と経験を重ねた分、夏より凝った作りのものが目立ちます
こちらはりっぱなドアも窓もつけて、どうみても増床という感じですが(笑)、デコレーションが美しく、昼間でもうきうきした気分になります。
ここはフレンチブラッスリー&ステーキハウス。元々は外に椅子とテーブルだけを置いていました。今は趣があってとても「仮設」とは思えないほどの仕上がり
えっ、アウトドアダイニングが多目的スペースに? さすが、転んでもタダで起きないニューヨーカー!
あるレストランは、夜はふつうに営業していたのに、朝はヨガクラスに場所を提供していました。営業開始前に時間制でスペース貸しをするなんて、頭いいですよね。場所をつくったからには、最大限有効活用しなきゃ!ということなのでしょう。そして、その対象がヨガというのが、いかにもニューヨークらしいです。
コロナ禍だからこそ、オープンエアでリアルに楽しめるフィットネスは貴重。極寒になったら無理でしょうが、ちょっと暖かい日なら清々しい気分になれそうです
ランチタイムが始まってから同じレストランの前を通ったら、今度はライブミュージックが入っていました。エンターテイメントに飢えているニューヨーカーにとって、これはとっても嬉しいサービスです。
生演奏が入ると、食事の時間もいっそう楽しくなりますね。あの手この手でお客さんを楽しませる努力が素晴らしいです!
NYの名物イルミネーションも健在! 目を奪われる美しさに胸がつまる思い・・・
そうした中、特に人気が高いのは、サクスフィフスアベニューのホリデーライトショー。5時少し過ぎた頃から始まるこのショーをひとめ見ようとする人たちで、そこだけは「密」! サクスフィフスアベニューのホリデーライトショーは数年前から始まり、毎年人気です。今年も、コロナ禍でもいつもと変わらず実施してくれて、有難い限りです。見ていてちょっと胸がつまる思いがしました。
例年の定評通り、いや、それにも増して輝いて見えるサクスフィフスアベニューの2020年のライトショーを見るために、5時を過ぎると人が絶えず訪れています(文末の動画をぜひご覧ください!)
サクスフィフスアベニューから5番街を挟んだ対面にあるロックフェラーセンターのクリスマスツリーも健在です!今年はツリーを設置している最中に、可愛いフクロウが中に隠れていたことがわかり、ニューヨーカーたちをほっこりさせてくれました。例年に比べたら人の数は少なく、やはりニューヨークは観光客に支えられている街だと実感せざるを得ません。一説には、ニューヨークにコロナ以前のレベルの観光客が戻ってくるのは2025年と言われています。それまで経済がもつのかしらと心配です。
木の中に隠れていたフクロウさんが見つかって、一時は大騒ぎに! 無事に森に返してあげられて、みんながホッとした、という思わぬドラマもありました
いろいろあった、というより、いろいろあり過ぎた2020年。今年の2月までは、今年がこんな年になるなんて、誰も夢にも思わなかったのではないでしょうか。この冬を乗り切れば、そこには明るい未来、復興が待っていると信じたいです。その間も、少しでもポジティブな気持ちで過ごしたいですね。マスクもファッションアイテムの1つとして、すっかり定着しました。この真っ赤なフェイクファーのマスクは、可愛くてあったかいんです。マスクをいろいろお着換えしながら、明るく冬を乗り切りたいと思っています。
寒さ知らずのファーマスク。ちょっと歩いてからだが温まると暑いくらいなのが玉にキズです(笑) でも、これひとつでホリディ気分が上がります!
最後に、サクスフィフスアベニューのホリデーライトショー、私が撮った動画でご覧ください。(*サクスフィフスアベニュー広報からの許可済)
ニューヨークのクリスマス気分を一緒に楽しんでいただけましたら幸いです。
来年はニューヨークでじかにご覧いただけますように!
ハッピー・ホリデーズ!
みなさまどうぞ、3分ほどだけ今年の憂いを忘れて、ニューヨーク5番街の街角に佇んだ気分に浸ってくださいませ!
●クッキングクラスのお知らせ
今年最後のオンラインクッキングクラスは、日本時間で19日土曜日午前11時~12時です。ニューヨークで日本食料品の宅配をされているNY農場FRESHさんからのご依頼で、ステーキとかぼちゃ、しめじを使った副菜をご紹介します。日本からでもクレジットカードでお申し込みいただけます。
こんな方にお勧めです。
*家で上手にステーキを焼けるようになりたい!オーブンは使いたくない!フライパンだけで簡単に焼けるようになりたい!
*ステーキ食べる時の味がバター、レモン、大根おろしに醤油などいつもワンパターン。なんか違う味で食べたい!
*カボチャのレパートリーを増やしたい!
*しめじを今までやったことがない斬新な方法で食べてみたい!
こちらのリンクにてお申し込みいただけます。
☆杉本佳子オンラインクッキングクラス byNY農場FRESHさん
今年最後のクラスですので、この連載を読んでくださっている方々に1人でも多く画面越しにでもお目にかかれましたら嬉しいです。
どうぞよろしくお願いいたします