からだを温め、咳や喉にも良いと言われる優秀食材レンコンをおしゃれにカラフルに味わう!
「将来の見通しがきく野菜」って、なんだか知ってますか? それはレンコン! レンコンには穴があるため「見通しが良い野菜」と昔から言われています。転じて「縁起がいい」とされ、おせち料理にも使われていますね。ニューヨークも日本も、コロナの混乱のただ中で迎えた2021年ですが、今年は、去年よりは見通しがきく年になってほしい!と心から思います。
一方でレンコンは、咳やのどの痛みに効くとも言われています。冬の間は、コロナだけでなく風邪もひかないように気を付けないといけませんから、レンコンはまさに「有難い食材」といえるかもしれませんね。からだを温める食材でもあるので、せっせとレンコンを食べて、この冬を乗り切りましょう!
ニューヨークでは、レンコンはチャイナタウンまたは日系食料品店で買うことができます。英語ではロータスルーツと言い、最近ではアメリカンやフレンチのレストランで使われていることもあります
レンコンはきんぴら、はさみ揚げやはさみ焼き、天ぷら、煮物など、和食で使われることが多いと思いますが、ここでは意外な食材との組み合わせで、おしゃれ感もあり簡単につくれる洋食メニューをご紹介しましょう。
「レンコンのサラダ」はマヨネーズを使うレシピでよく見かけますが、ここではマヨネーズは使いません。レモンの酸味とスパイスのきいたドレッシングで、ちょっと垢抜けたレンコンのレシピを考えてみました。
いろいろな調味料を混ぜたドレッシングは味がよく、色もきれいな黄色が印象的です。カシューナッツもいい仕事してくれました
レンコンはへたを切り落とし、皮をむいて、できるだけ薄くスライスして酢水に数分さらしておきます。その後、沸騰した湯に酢を少し入れて、水気を切ったレンコンを入れて1分茹でてザルにあげます。
ドレッシングはオリーブオイルとプレーンヨーグルト各大さじ1、塩と胡椒各少々、カレー粉と粒マスタード各小さじ1/4、レモン汁小さじ1を混ぜます。レンコン小1節に対してこの量です。このドレッシングに茹でたレンコンを入れて、ドレッシングを全体にからめます。そこに、粗くくだいたカシューナッツも加え、お皿に盛ってからみじん切りのパセリを散らしました。
レンコンのしゃきしゃき感と、カシューナッツのコリコリした食感がいい感じ!味もとっても合うんです!是非お試しください。
歯ごたえと香ばしさを楽しめるレンコンのピカタ
ピカタというと、私は薄切りのチキンかポークでつくることが多いのですが、レンコンでピカタもいいかもしれないと思ってつくってみました。
ピカタも並べ方とトッピング次第でおしゃれに!チーズで味がついているので、このままで美味しく食べられます。サクサクと食べられてお酒のツマミにも最適
レンコン小1節に対し卵大1個を使います。ほぐした溶き卵にパルメザンチーズ大さじ1・5を加え、塩と胡椒も少しずつ入れました。レンコンは皮をむいて1ミリ幅くらいにスライスし、卵液に入れて全体をからめます。フライパンを熱してオリーブオイルを敷き、そこにレンコンを並べます。
余った卵液は、卵液でふさがっていないレンコンの穴に流し込むようにして使い切りましょう。片面がこんがり焼けたらひっくり返して、もう片面もこんがり焼けたら出来上がり。お皿に並べてパセリのみじん切りをトッピングしました。出来立ての熱いのをいただくのがベストですが、このままお醤油などかけずに食べられるので、お弁当のおかずにも良いと思います。
レンコンにトマト! ありそうでなかった組み合わせが美味しい
レンコン自体は色が地味ですので、今回はカレー粉や卵の黄色、パセリの緑を取り入れてなるべくきれいに見えるように工夫してきましたが、さらに新しい組み合わせで、トマトのきれいな赤を取り入れた1品も考えてみました。
普段レンコンと合わせない食材ばかりを合わせましたが、予想を超える美味しさ! トマトの赤が気分を引き立ててくれます
レンコンは皮をむいたら、7ミリ幅前後に切って、酢水につけておきます。フライパンを熱してオリーブオイルを入れ、水気を拭いたレンコンを並べます。半分火が通ったらひっくり返して、もう半分もほぼ火が通った段階でいったん火を止めます。レンコンの上に薄くスライスしたトマトをのせ、その上にスライスしたサラミをのせ、その上にまたスライスしたトマトをのせました。ミルフィーユ風ですね。
その後再び火をつけて、フライパンに蓋をして、2分間蒸し焼きにします。その間にオリーブオイル、バルサミコビネガー、塩胡椒を混ぜてドレッシングをつくり、そこに刻んだローズマリーを加えました。レンコンのミルフィーユ風を崩さないようにお皿にのせて、最後にドレッシングをかけていただきます。
レンコンとトマト? レンコンとバルサミコビネガー? レンコンとローズマリー? と思われるかもしれませんが、意外にも絶妙な美味しさ! 嬉しい発見でした! ぜひトライしてみてください。