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糖は頭の栄養。体を冷やす砂糖は使わずに温活ナチュラルスイーツを作る!

さつまいもの求肥餅

~冷えをとる大地の恵みレシピ 第5回~

奈良県初瀬の地から、東洋的食養法の知恵を発信しているオオニシ恭子さんの元には、食生活の乱れなどから、不調を抱えて訪れる女性が後を絶ちません。まさに駆け込み寺的存在ですが、「薬を使うでもなく、ただ日々、体が温まるような土地の食材の栄養を摂っていただくだけです。でも、みなさんちゃんと改善されていきますよ。なので一人でも多くの方に、そのことを知っていただきたい。それが私のモチベーションになっています」と、オオニシさん。

 

 

現在79歳のオオニシさんは、自身の食養生を永く実践しているおかげで、「風邪を引くこともほとんどない」というほど、医者いらず。それが何よりの証拠です!

 

第5回のレシピは、「さつまいもの求肥餅」。

求肥というと、餅皮に砂糖を入れるのが一般的。ですが今回は、砂糖に頼らず甘いおやつを作ります。

 

砂糖は体を冷やす「陰」の食材です(温めるのは「陽」の食材)。なので、砂糖の摂りすぎは冷えの原因になるのだとか。でも、わかっていてもなかなかやめられない…!「脳の栄養は糖分ですから、頭を使った後は、どうしても甘いものが食べたくなりますよね。そんな時は、食材の甘みを生かしたおやつの作り方を覚えておきましょう。砂糖に頼らずとも、美味しく甘く、おやつを食べる工夫はいくらでもあるんですよ」

さつまいもの求肥餅

[材料3個分]

さつまいも     25g…輪切りまたは乱切りにして少量の水で蒸し煮する

米粉        50g

白玉粉       25g

レーズン      大さじ1

ぬちまーす(海塩)  少々

 

[作り方]

1)さつま芋は蒸し煮してやわらかくなったら、皮ごとマッシュしてレーズンを混ぜる

2)ボウルに米粉と白玉粉を入れて混ぜ水を加えて耳たぶ程度の硬さにまとめて生地を丸めて20分蒸し、蒸し上がったら麺棒などでお餅つきをするように叩く

3)2つに分けて、丸く平らに広げてさつま芋の餡をのせ、半月型に折りたたむように包む

 

※生地を蒸す時は、ぬれ布巾の上にのせて蒸し、叩く時は布に包んだまま2~3回叩いてから、布をはずしてさらに少々叩くとなめらかに仕上がる

 

※米粉は、前回紹介した、奈良の大和高原で無農薬・無肥料の自然栽培を行う羽間農園の米粉を使用。羽間農園の商品はオンラインで購入可能。

https://hamanouen.blogspot.com/p/blog-page_05.html

 

 

〈教えてくれた人〉

オオニシ恭子 フード*メディスナー®。食養料理研究家の桜沢リマ氏に学ぶ。1981年渡欧。以来32年にわたり、東洋的食養法を基本としながらも欧州における素材と環境を取り入れた食養法「ヨーロッパ薬膳」の普及に努める。2013年1月より、奈良・初瀬の地に移住。心と身体を整える食養生を考え、提案する「やまと薬膳」を主宰。料理教室や各種オンライン講座等の詳細は、https://yamatoyakuzen.com/

 

撮影/福森クニヒロ  取材・文/井尾淳子

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