朝に食物繊維をとることで、インスリンが効率よく働く“セカンドミール効果”が得られます。セカンドミール効果について、日本食物繊維学会理事長の青江誠一郎先生にお伺いしました。
お話を伺ったのは
青江誠一郎さん
Seiichiro Aoe
大妻女子大学家政学部 食物学科教授。日本食物繊維学会理事長。雪印乳業技術研究所研究員などを経て現職。近著に『最強! 毒出しごはん』(河出書房新社)
朝に食物繊維をとる
「食物繊維をとるのに最もおすすめのタイミングは、朝です」と青江誠一郎先生。特に水溶性食物繊維やレジスタントスターチを朝食でとるのがおすすめ。
「それにより、朝食後の糖質の吸収が抑えられます。また、腸内で発酵して短鎖脂肪酸が作られるのに4~5時間かかるため、血糖値が急上昇するのを抑える効果が昼食のあとまで続きます」。
すると昼食で食物繊維を意識せずに好きなものを食べても、血糖値が安定しているのでインスリンが効率よく働くというわけ。これをセカンドミール効果と呼びます。
セカンドミール効果とは?
イラスト/斎藤直樹(ベリーマッチデザイン) 取材・原文/山村浩子