ボリューム、種類、共に盛りだくさん! 夏のファーマーズ・マーケットはミント祭り
夏のファーマーズマーケットは、ハーブが充実するシーズンです。とりわけ、種類が多いのがミント!
ミントの香りの主成分「メントール」には胃や腸を整える作用、便秘解消、デトックス効果、からだを温める、すなわち冷え性改善などいろいろな効果が期待できます。メントールの香りをかぐだけでも、リラックスした気分になれますよね!
いろいろある中で、最もメントールの味が強いのはペパーミント。それだけに効果も最も強く、アレルギー症状を緩和する作用もあるそうです。ペパーミントは葉脈がはっきりしていて、葉っぱがやや厚めであることが特徴です。
ファーマーズ・マーケットに出回る夏のミントはボリュームが大きく、使いきれるかしらと心配になるほど!
こちらは、細長い葉っぱのスペアミント。ペパーミントに比べて、メントールの香りはややマイルドです。あふれんばかりにどっさり置かれているのを見ると、気分がわくわくします!
木箱に無造作に突っ込んだ感じですが、なんとなくお洒落ですよね
ダブルミント(下の写真1枚目左手)という名前のミントも見かけました。見た目はペパーミントにそっくりなのですが、ベンダーさんが言うには、ペパーミントよりさらにメントールが強いとのことで、味見させてもらったら、実際メントールの味が結構インパクトありました。一緒に味見させてもらった女性は、「あ、これ私好き。歯磨きした後みたいに感じる」ですって(笑)。 右側のオレンジミントも味見させてもらったのですが、オレンジの味はあまりしなくて、ちょっと苦かったです。
香りのミント系ではアップルミント(下の写真2枚目右手)も見かけましたが、オレンジミント以上に苦かったです。りんごのような味もしないし、口に入れなければよかったと思ったくらいの苦さでした(笑)
一口にミントと言っても、種類によって味が全然違います。楽しい発見は、種類が豊富な夏ならでは
私にはとても苦いアップルミントですが、お茶やカクテルに使われることが多いようです
チョコレートミントは、ほのかにチョコレートの味がします!ベンダーさんは、サラダに入れてもいいけど、一番のお勧めはアイスティーにすること、と教えてくれました。
チョコレートミントも変わり種!オレンジミントやアップルミントと違って、名前にふさわしい味でほっとしました
生ペパーミントの清涼感を手軽に日常に! 夏の超簡単サラダを私流にアレンジ
夏にピッタリのカクテル、モヒートにはミントがつきものですし、胃が疲れた時にはミントティーがほしくなります。やっぱり、夏はミントの出番が多くなりますね。
今回は、スタンダードなミントらしいミント、ペパーミントを使った簡単につくれる夏らしい3品をご紹介します。
まずは定番的なキュウリとミントのサラダを、サッパリ私流に仕上げてみました。
キュウリは2人分で10センチ分くらい、スライスしてザルにあげ、軽く塩をしてしんなりさせます。ミントは軽く一つかみ、みじんぎりにし、ペーパータオルで水気をとっておきます。ボウルにレモン汁大さじ1,オリーブオイル大さじ1/2、胡椒少々、砕いたピスタチオを大さじ1~1・5入れて混ぜ、そこに水気をとったキュウリとミントを加えて全体によく混ぜます。お皿に盛り付けるときは、ピスタチオがある程度上にのっているようにすると、見た目がきれい! いかにも涼しげ、食べても涼しさを感じる、夏にピッタリのサラダです。
シンプルなサラダは盛りつけが大事。細長いお皿に盛るだけでお洒落になります
トマトにもバジルでなく「ここはミント」。グレープフルーツの酸味が加わると、さらに爽やか!
次は、赤の濃淡がとってもきれいな、トマトとグレープフルーツとミントのサラダ。玉ねぎ少々はみじんぎりにし、水にさらしておきます。トマトは大きめ1個のヘタをとり、食べやすい大きさの角切りにします。ピンクグレープフルーツは1/2個、皮をむき、薄皮をとって、トマトと同じくらいの大きさに分けておきます。ミントの葉っぱは10枚くらい、みじん切りにします。すべての材料をボウルに入れ、オリーブオイル大さじ1と塩胡椒少々を加え、全体的に混ぜて出来上がり。見た目、ミントの存在感が小さく思えるかもしれませんが、食べてみると、やっぱりここにはパセリや他のハーブではなく、ミントが合う!と思えます。
見た目のミントの存在感が強すぎないくらいで味はちょうどいい感じですが、よりスーッとするのがお好きな方は量を少し増やしても
メイン料理を美味しく仕上げるミント・ソースは、応用も効くのがナイス!
暑い夏を乗り切るには、たんぱく質を充分とることも大事です。短時間で火が通るシーフードは、暑い夏にピッタリのたんぱく源。ミント入りのソースがホタテとピッタリで、おもてなしにもむく1品をご紹介しますね。ミントは軽く一つかみ、ミントの2/3量のパセリ、カシューナッツ1/4カップ、塩胡椒少々、レモン汁大さじ1をフードプロセッサーにかけてよく混ぜます。ホタテは軽く塩胡椒して、オリーブオイルとバター少々ずつで上下に焦げ目がつき、中まで火が通る程度に調理します。お皿にパセリの葉っぱをしき、ホタテをのせ、その上にミント入りソースをのせました。きれいなだけでなく、とっても美味しかったので、是非お試しいただきたいです。
最初は火を強めにしてこんがりさせると、美味しそうな見た目になります
ミント入りソースが余ったので、鶏むね肉に応用しました。鶏むね肉1枚は塩胡椒し、縦半分に切り込みを入れて、ミント入りソースを詰めます。220度くらいに熱したオーブンかオーブントースターで20分くらい、焼きます。火が通ったことを確認してから食べやすい大きさに切り分け、お皿に盛り付けました。最後に砕いたピスタチオを散らすと、さらにお洒落度がアップ! もちろん、このメニューのためにソースを作ってくださるのも歓迎です。よろしければお試しくださいね。
鶏胸肉のオーブン焼き、ミントソース詰め。レモン汁入りのソースを詰めたせいか、鶏むね肉もしっとり仕上がりました