ボンジョルノ!こんにちは、水ソムリエ&水鑑定士の竹村和花です。
オリンピックに台風、そして感染拡大とニュースが続きますがお変わりありませんか。
4度目の緊急事態宣言が発令され不安な要素の多い夏。
残念ながら、まだまだ旅に出るにも、イタリアに帰るにも、時間がかかりそう。
今日はヨーロッパの夏時間をテーマに、自宅で夏を楽しむヒントをご紹介していきたいと思います。
<イタリアの華やかな夏のカクテル―ベリーニ―>
アルコールには弱いせいで、イタリアに居てもドイツに出ても、ワインやビールを楽しむことがほとんどなかった私ですが、特別のお気に入りがあります。
白桃と赤ワインのスパークリングを使った“ベリーニ”。
この、ヴェネト州発祥のカクテルは、ルネッサンス初期の画家ベリーニが1948年にベネチアで開催した展覧会を記念し、ハーリーズバーのオーナーによって考案された歴史深いレシピです。
この夏、新しい日本の棲み家にお越し頂いたお客様や友人へのウェルカム・ドリンクとしてお出ししていますが、とても好評です。
アルコールの苦手な方には、ブドウジュース(炭酸入り)をワインの代わりにして楽しんで頂ければと思います。
【レシピ】・・・・・1人分
・赤またはロゼのスパークリング・ワイン ・・・・・180ml
・ピーチネクター(桃のピューレがベスト)・・・・・90ml
・グレナデンシロップ(あれば) ・・・・・8ml
・ハーブやチェリーなど(仕上げのデコレーションに)
<作り方>
- ワインもネクターも、よく冷やしておきます。
- ネクターとシロップをグラスに入れ、軽くかき混ぜます。
- 最後に静かにワインを注ぎ、軽くまぜてハーブやチェリーを飾ります
<スペインの夏はフルーツたっぷり―サングリア―>
もう1つのおすすめは、スペイン生まれのサングリア。
フルーティーで食べごたえも満点。ドリンクというより、デザートとして楽しめる大人味のカクテル・フードです。
ここ数年、日本でも市販のサングリアがたくさん出てきていますので、好みのフルーツを入れるだけで、手軽に楽しむことができます。
市販品の良いところは、フルーツや香辛料の風味がベースにプラスされているため、材料を1つずつ揃える必要がないこと。また、手作りのものに比べ日持ちすることから安心です。
我が家では、未成年の姪っ子が訪ねてくる夏休みに、アルコールを炭酸ソーダに変えて準備する定番のおやつになっています。
透明なサイダーで割って作ると、見た目も涼しげなノンアル・サングリアが出来上がります。
【レシピ】
・市販のサングリア(500~1000ml) ・・・・・ 1本
・フルーツ(お好みのものを3-4種) ・・・・・ ガラスボウルの1/2ほど
・ミント、レモンパームなど ・・・・・ デコレーション用に少々
<涼しげなフランスの白スープ―ヴィシソワーズ―>
フランス・ヴィシー出身のシェフ、ルイ・ディアが考案したスープ。
幼いころ母親に作ってもらったジャカイモとポロネギのスープをベースに、ヴィシソワーズのレシピを作り、リッツ・カールトン(ニューヨーク)のガーデンレストランのオープン・メニューとしてお披露目されました。
食欲のなくなる夏、ミネラルも食物繊維もたっぷりで飲みやすいヴィシソワーズ。自宅で手作りするのがおっくうな時は、市販のヴィシソワーズに少しミルクを加えてデコレーションするだけで映えるスープが出来上がります。
【レシピ】2人分
・ジャガイモ ・・・・・2個
・玉ねぎ ・・・・・1/2玉
・バター(有塩)・・・・・20g
・牛乳 ・・・・・400cc
・水 ・・・・・200cc
・コンソメ ・・・・・小さじ1
・塩、こしょう ・・・・・少々
・バジル、オリーブオイルなど
<作り方>
- 鍋にバターを入れてジャガイモ、玉ねぎを加えて炒める。
- 玉ねぎがしんなりするまで中火で炒めたら水、コンソメを入れる。
- ジャガイモが柔らかくなったら、粗熱をとり人肌まで冷ましてミキサーする
- 牛乳を加えて更にミキサーし、冷蔵庫で冷やす。
- スープ皿に注いで、オリーブオイルやバジル、黒胡椒などで飾る