柔らかい種類の春菊が多いNY。秋の果物との「甘苦」サラダが抜群に美味!
日本では鍋やすき焼きなど鍋系のお料理に入れることが多い春菊。葉も茎もしっかりしていて、火を通して食べるのが普通ですよね。
でも、こちらニューヨークのファーマーズマーケットで売っている春菊は、葉っぱが柔らかく「これならサラダでもいけそう!」とすぐ思いました! ニューヨークで生の春菊に目覚めるというのも、面白いですね。日本でも今は「サラダ春菊」などと呼ばれる品種がよく見かけられるようですが、こちらで主に出回っているのは柔らかめの「生でも食べられる」春菊のようです。
ファーマーズマーケットで先日、朝一番でこの春菊を買い、少ししてから戻ってきたら、もう1束しか棚にありませんでした!まだ朝の9時というのに! そのベンダーさんは、からし菜や水菜など何種類もの葉野菜を扱っているのですが、その中で春菊だけがあっという間になくなっていたんです。これまで栽培する人も販売する人もアジア人系が主でしたが、最近は一般のニューヨーカーも、春菊の良さを認識しているみたいですね!
ファーマーズマーケットで春菊は人気の野菜! このベンダーさんでは、1束4ドルで売られています
チャイナタウンでも、生で食べられる、柔らかくて美味しい春菊を手に入れたことがあります。春菊は、コラーゲンの生成に欠かせないビタミンCと鉄、抗酸化作用が強く免疫力を高めるベータカロテン、骨にカルシウムが沈着するのを助けるビタミンKを豊富に含んでいます!鍋に入れるだけでなく、いろいろな料理に活用しないともったいない、栄養豊富な葉野菜なんです!
中国語では春菊はこう書くんですね。サラダにしても美味しい柔らかい葉っぱでした
特にビタミンCを効率よくとるには、やっぱり生で食べるのが一番!こちらは、今の季節にぴったりの、柿とりんご、セロリ、胡桃をあわせた春菊のサラダです。
ビーガンの方にもお勧めしたい、彩りがきれいなサラダができました。日本のふつうの春菊はやや硬めで苦味も強めですが、気にならなければ茎を取って使えます
柿は皮をむいて食べやすい大きさに切り、りんごはオーガニックなので皮付きのまま食べやすい大きさに切って塩水に少しさらしました。セロリは筋をとって斜め切りにし、胡桃はフードプロセッサーで細かくなりすぎない程度に砕いたものです。ドレッシングは塩胡椒、オリーブオイル、アップルサイダービネガーを混ぜました。
お酢はワインビネガーでもいいと思います。春菊はちょっと苦みがありますが、甘い柿を入れることで苦みが和らげられます。柿のオレンジは、美しいアクセントにもなります。
サバと春菊のサラダは焼いた身をほぐしたサバの香ばしさがたまらない!
こちらは、春菊のサバ入りサラダ、実はカレー風味です。サバをサラダに入れるということ自体あまりしませんが、ふと思いついてやってみたら、やみつきになりそうな美味しいサラダができました。2回ほどお友だちに食べていただきましたが、日本人アメリカ人男女問わず、大好評!
サバとカレー味はやっぱり相性がいいですね!サラダに加えても美味しい名コンビです
サバはフィレにしたものをクッキングシートをしいたオーブントレイにのせて、塩とカレー粉を少しずつふりかけ、トースターオーブンかオーブンで摂氏220度で20分焼きます。その間、春菊の葉っぱと細い茎を太い茎からはずし、よく洗ってザルにあげておきます。
ニンジン少々は皮をむいて、千切りにしました。サバの粗熱がとれたら、手で食べやすい大きさに身をばらし、春菊、ニンジン、サバをボウルに入れ、塩胡椒、オリーブオイル、米酢を加えて全体に混ぜてできあがり。本当に美味しくてお勧め!
野菜嫌いの方でも、サバが好きなら是非お試しいただきたいです。
キャべツの代わりに春菊を使ったメンチカツ。ほろ苦さ+ひき肉の旨味は、最高の組み合わせ!
サラダと鍋以外の春菊の使い方として私が気に入っているのは、お好み焼きやチヂミに入れること。それも美味しいですが、ここではちょっとひとひねり。
普通はキャベツを入れるメンチカツに、キャベツの代わりに刻んだ春菊をたっぷり入れたところ、予想以上に美味しかったのでご紹介します。サラダの時に使わずに気になっていた太い茎部分もほぼ無駄なく使え、フードロス解消になることも嬉しく思いました。
お肉は牛と豚のひき肉半々で150グラムくらい。塩を加えて、手でよく捏ねます。胡椒と片栗粉大さじ1を加えてさらに捏ね、刻んだ春菊(太い茎の根元で汚れているところやかなり太い部分があれば、そこだけはずしてください)一つかみ分よりやや多いくらいの量を加えて、さらによく混ぜます。俵型にまとめたら、小麦粉、溶き卵、パン粉の順に衣をつけて揚げます。
私は、最小限のオイルで揚げたいので、カツが半分つかるくらいのオイルの量でフライパンを使って揚げ焼きにしています。時々フライパンを傾けたりオイルを上からかけたりすることで、十分中まで火が通ります。食べる時は醤油、ウスターソース、とんかつソースなどをお好みでかけて、熱々を召し上がってください。揚げ物の香ばしさと、合い挽き肉のうまみ、春菊のほろ苦さの三位一体が絶妙です。
これだけびっしり春菊が入っていると、揚げ物でもギルティ感がないのが嬉しいです