その名もチャイニーズ・キャベッジ。ずっしり立派な白菜たちは、NYでも意外とポピュラー!
冬の野菜と言えば、白菜は欠かせませんね!特に温かいお鍋につきものの白菜!あとは、私は中華の春雨サラダや八宝菜、餃子にも入れます。最近、醬油麹をまぶした豚の薄切り肉と白菜を炒めて食べたら、それもとっても美味しかったです! 寒い季節の日本の食卓には、欠かせない野菜ですよね!
でも、そんな白菜、NYでは見かけないかと思えば、実はわりとよく売られているんです!
ずっしり重いので、白菜は最後に買うことにしています。
ニューヨークでは、普通のスーパーマーケット、チャイナタウンなど、いろいろな店で白菜が買えます。ファーマーズマーケットではたまに、紫の白菜を見かけることもあります。
濃い紫は、いかにも抗酸化物質のアントシアニンが入っているという感じですね。お料理によってはこちらを選んでも。
白菜は中華っぽい料理が美味しいのはもちろんですが、炒めたり煮たりしたときに、なんとなくぐちゃっとした見栄えになってしまうのが残念。せっかくなので、今回は目先を変えて、白菜を使った洋風の、美味しくてお洒落な料理にチャレンジしてみましょう。
白菜のあの「イラっ!」が解消! その秘密は切り方に
ひとつ、白菜を扱うときのヒント。調理された白菜って、薄く切っても嚙み切りにくい、ナイフで切ろうとしてもなかなか切れない、ということがありませんか? 白菜は縦に切っても横に切っても繊維が残るからで、この繊維が意外に頑固な時があります。
そこでコツがあります。実は、縦でも横でもなく、「斜め」に細く切ってみると、とっても食べやすくなります。これ、お勧めです! シャキシャキした歯触りは、サラダに最適。ぜひトライしてみてください。
ちなみに、白菜の90%は水分でできていて、栄養価は高いとはいえません。栄養は合わせる食材で補う感じで、白菜を活用していきましょう。むしろ、繊維が多くてローカロリーの白菜は、ヘルシー食材としての魅力を生かしたいもの。
では、斜めに細く切った白菜をどう使うか?ここでは、3品のお洒落でヘルシーな洋食に展開します。
千切りサラダも、ニンニク&アンチョビでコクのあるお洒落なコールスローに!
千切りにした葉野菜といえば、コールスロー! 斜めに細く切った白菜もコールスローに向いています。ここではちょっと味付けに変化を加えて、アンチョビガーリックソース和えのサラダにしてみました。
白菜は切ったらザルに入れ、塩をふります。結構水気が出てくるので、しばらくおいておきましょう。その後は手で水気を絞り、ボウルに入れ、黒胡椒、オリーブオイル、細かく刻んだアンチョビ、おろしニンニクを混ぜたドレッシングで合えます。味見をして、塩気が足りなければ塩を少しだけ足してください。高さをつけて盛り付け、最後に刻んだパセリをのせると、シンプルですがお洒落感のあるサラダになります。肉または魚料理の付け合わせにしてもいいと思います。
つくりたてでも、数時間から一晩おいても美味しくいただけます。
これも白菜?と驚く見た目&味わいの、白菜のビーガンスープ
白菜の旨味を味わうなら、やっぱり温かいスープ! 白菜は加熱することで食物繊維がとりやすくなるのですが、スープだと煮汁に流れ出た栄養素も無駄なく摂取することが可能になります。
細長く切った白菜は、向きを統一することでよりきれいに見えます。
1人分ですと、小鍋に水を1カップ入れ、野菜のブイヨン少しとベイリーフ1枚を入れて火にかけます。白菜の甘みをちゃんと感じたいので、ブイヨンの量はぜひ控えめに。
大きめの白菜で葉っぱ3枚分くらい(大きさで加減してください)を斜めに細く切り、沸騰してきたところに向きを揃えて入れます。熱が入るとカサが減りますので、ひたひたくらいになってきたら、塩・胡椒少々と、トマトの水煮カップ1/3くらい、カレー粉小さじ1/2から1弱を加えて、さらに10分くらい煮込みます。
白菜が十分しんなりしたら、白菜の向きを揃えてお皿に盛り、最後に刻んだパセリを散らします。具は白菜だけのシンプルなビーガンスープですが、白菜の甘みが感じられて美味しいですよ! 熱々をお召し上がりくださいね。
このスープを基本に、お好きな具材を加えても美味しくなります。ビーガンでなくてもいいなら、ベーコンやウィンナーなどを一緒に煮ても。また、多めに作っておいて、食べるたびに具材を加えれば3、4食くらいはいつでもスープが食べられます。
マカロニの代わりに白菜でグラタン! ギルトフリーで満足感いっぱいに!
驚かれるかもしれませんが、白菜で作るグラタンもお勧めです!
見た目はチキンマカロニグラタン風の仕上がりですが、マカロニの代わりに入っているのは白菜なのでとっても軽く、食後もまったく胃にもたれません。マカロニグラタンは「美味しいけど太りそう」と気になりますが、これなら満腹感があって、かつギルトフリー! 実際、これをディナーで食べた翌朝、体脂肪を測ったら、3ポイントくらい減っていたのでビックリしました!
フライパンにオリーブオイルと刻んだニンニク1かけ入れて、火にかけます。細く切った鶏むね肉と白ワインまたは酒少々を加えて炒め、肉の色が変わってきたら、斜めに細く切った白菜6枚分(大きめの白菜の場合の目安)を加えてさらに炒めます。白菜がしんなりしてきたら、ホワイトソースを加え、全体に馴染ませます。塩と白胡椒を加え、さらに10分くらい煮込んで味見をします。
全体の汁気が多過ぎず少なすぎずという状態になり、味がオッケーなら、オリーブオイルを薄くしいたグラタン皿に注ぎます。上に粉チーズ、次にパン粉をまんべんなく散らします。摂氏180度のオーブンかオーブントースターで焼くこと20分。焦げ目がついていなかったら、上火を強くして4~5分焼いたら出来上がり。
アメリカのオーブンには「焦げ目」をつけるときに使う「ブロイル」モードがあるのですが、皆さんそれぞれのオーブンなどでお好みの程度に焦げ目をつけていただけばOKです。
最後に刻んだパセリをパラパラと振りかけます。
乳製品が合わない方は、ホワイトソースをつくる時のバターとミルク、そして粉チーズを乳製品フリーにしていただけたらいいと思います。鶏むね肉で栄養補給もバッチリ! 是非お試しください!