ニューヨークのファーマーズマーケットには今の時期、大きなカリフラワーが並んでいます。紫や黄色のカリフラワーも、その珍しい色にひかれますが、真っ白なきれいなカリフラワーを見かけると、なんとなくうれしくなって買いたくなります。
カリフラワーはビタミンCを豊富に含む他、たんぱく質の分解を助けるビタミンB6,血圧を下げるカリウム、腸内環境の改善に役立つ食物繊維も比較的多く含んでいます。
でも大きなカリフラワーまるごと1個買うとき、何に使うか決まっていないと「使いきれるかな」と躊躇しませんか?そこで、まるごとのカリフラワーを買ったときの、おすすめのおしゃれな使い切りアイデアをご紹介します。
カリフラワーのステーキ
ニューヨークのちょっとこじゃれたレストランのメニューで時々見かけるのが「カリフラワーのステーキ」。これは是非お試しいただきたい、おもてなしにも向く料理です。
カリフラワーは葉っぱをはずして、真ん中から2つに切り分けます。
そして、2.5~3cmくらいの厚さに切ります。カリフラワーのステーキをつくるなら、絶対に厚めが見栄えがよくておすすめ!茹でるときは、このままですと茹でられるお鍋が限られますので、半分に切りました。ぽろぽろ出てくるかけらは別の料理で使いますので、とっておいてくださいね。
オーブンは摂氏220度に温めておきます。塩少々を入れた水と共に鍋に入れ、沸騰して5分くらいたったらトングで取り出し、熱いうちに塩と胡椒各少々、オリーブオイルをまぶします。お好みでカレー粉やクミン、ターメリックなどまぶしてもいいですよ。ここではシンプルな塩胡椒だけのもの(左)と、ターメリックも加えたもの(右)を用意しました。
オーブンにそのまま入れられるフライパンで5分焼き、ひっくり返して5分焼いて両面に焼き目をつけます。さらにオーブンにフライパンごと入れて5分焼いたらできあがり。お皿にもって、刻んだパセリを散らしました。食べ応えのあるビーガン料理です。
カリフラワーのクリーミースープ
ミルクや生クリームなどを使わなくても、驚くほどクリーミーにできるカリフラワーのスープです!
カリフラワー(2~3人分として25×30cmのトレイに並べて埋まるくらいの量)は小房に分け、塩胡椒とオリーブオイルをまぶして、クッキングシートまたはくしゃくしゃにしたアルミホイルをしいたトレイに重ならないように並べ、摂氏220度で20分くらい、薄く焦げめがつくくらいまでローストします。見栄えがよい房を2つほどトッピング用にわけておきます。
ローストしている間に、みじん切りにしたニンニク1かけと玉ねぎ中1/4個をオリーブオイルを入れた鍋で炒めます。玉ねぎが透き通ってきたら、ローストしたカリフラワーを鍋に加え、さっと全体を混ぜて、ひたひたの水を加えて柔らかく煮ます。カリフラワーを切った時にぽろぽろ出たカリフラワーのかけらとローリエの葉っぱ1枚も加えて煮ます。
柔らかくなったら火を止め、粗熱がとれたらローリエの葉っぱを取り出して、ブレンダーでどろどろにします。それを鍋に戻して温め直し、味見して、必要なら塩、白胡椒を足します。私はレモン汁と生姜パウダー(しぼり汁でもいいでしょう)も少しずつ足しました。
お皿にスープを取り分けたら、トッピング用にとっておいた房を置き、みじんぎりにしたパセリを散らします。本当に、乳製品なしとは思えないクリーミーさに感動!乳製品NGの方にもお出しできるスープです!余ったら冷蔵庫に入れておいて、翌日冷たいスープとしていただいてもおいしいですよ!
カリフラワーのピラフ
ご飯の代わりに細かく切ったカリフラワーを使う、ダイエットにもむくメニューです。
カリフラワーはフードプロセッサーで細かくするのではなく、包丁で細かく切った方が食感が残っていいと思います。タマネギとニンニクはみじん切りにします。パンチのある味の具が少しあった方がいいので、サラミを少し刻んでおきます。ここではドライクランベリーも入れましたが、なければ省いてもかまいません。カシューナッツはフードプロセッサーで粗めに砕いておきます。
フライパンにニンニクとオリーブオイルを入れて中火で炒めます。玉ねぎを加えて透き通るまで炒めたら、サラミとドライクランベリー、細かくしたカリフラワーを加えて炒めます。ひたひたになるくらいの水を入れ、ブイヨンを少し入れて水気がなくなるまで弱火で煮込みます。水気がなくなったら、カシューナッツを加えて全体に混ぜてできあがり。最後に刻んだパセリをちらすと、見た目がよりきれいです。