先日、きのこ狩り名人のアメリカ人の知人から、生のキクラゲをおすそ分けいただきました。マンハッタンから北に45分くらいのところに自生していたのを見つけたのだそう。キクラゲといえば、乾燥キクラゲしか見たことなかったのでびっくり!おいしくいただきましたが、キクラゲがからだに良いことは以前から知っていました。
キクラゲは、コラーゲンの生成に欠かせない鉄、骨の健康を保つビタミンD、食物繊維がとっても豊富です。特にビタミンDと食物繊維の含有量は、他の食品と比べて抜きんでて多いのです。
ですので、なるべく乾燥キクラゲを常備するようにしているのですが、そのわりに使っていなかったなぁと思いました。キクラゲといえば、やはり中華の炒め物やスープのイメージが強いですよね。そればかりだと飽きてしまって。
キクラゲをくれたアメリカ人の知人は料理好きでもあるので、キクラゲをどう食べているのか聞いたら、「サラダ」という答えが返ってきました。キクラゲをサラダに使うとは考えたことがなかった私。
そこでキクラゲを使ったサラダ、そして中華という感じにならない料理を考えてみました。キクラゲ料理のレパートリーを増やすのに役立てていただけたらうれしいです。
キクラゲのいいところは、椎茸に比べて戻し時間が短くてすむことです。それでもできたら数時間かけてゆっくり戻すことをおすすめします。小さなキクラゲの方が戻し時間が短くてすみますし、大きなキクラゲより柔らかく食べやすいので、私はこのような小さなキクラゲを常備しています。
このキクラゲ、乾燥した状態でこの量でも、
数時間後にはこんなに増えます!
記事が続きます
戻したら30秒から1分ゆでて使いますが、ぷるぷるした食感を望むなら10分以上ゆでます。お好みにあわせてお試しください。
キクラゲとトマトとキュウリのサラダ
キクラゲを使ってちょっとおしゃれに見せるコツは、明るい色の食材をあわせて白っぽいお皿に盛り付けることです!
戻してゆでたキクラゲは、ざくざくと切ります。きゅうり1/2本、赤と黄色のプチトマト5個ずつは縦に半分に切りました。ドレッシングは米酢とオリーブオイル各大さじ1と塩胡椒各少々。思った以上においしくて、あっという間に食べてしまいました!
キクラゲとニンジンの酢の物風サラダ
7センチくらいのニンジンを千切りにします。戻してゆでたキクラゲもニンジン同様に細めに切ります。ドレッシングはオリーブオイル、レモン汁、米酢を各小さじ1と塩胡椒各少々で、少しすっぱくします。みじん切りのパクチーも混ぜて、ちょっぴりエスニックな味わいがある夏向きのサラダになりました!
記事が続きます
照り焼きチキンとキクラゲの煮込み
鶏もも肉1枚は塩胡椒をして片栗粉をまぶし、オイルをしいたフライパンで両面7分ずつ、きつね色になるまで焼いて、一度取り出します。フライパンに残っているオイルをふき取り、水2カップ、酒大さじ5、砂糖大さじ2杯半、醤油大さじ4を入れて煮立たせます。そこに鶏肉と、戻してゆでたキクラゲを入れて、時々キクラゲをかき混ぜて汁をすわせながら煮詰めます。
小松菜は塩ゆでして食べやすい長さに切っておき、煮汁がだいぶ減ってきた頃に、フライパンに加えます。煮汁がほぼなくなったら鶏肉を取り出して切り分け、キクラゲ、小松菜と共にお皿にもりつけました。
照り焼きチキン味の煮汁がよくしみたキクラゲはとってもおいしくて、また作ってみようと思いました!