アメリカではアルグラが一般的な呼び名ですが、日本ではルッコラの方が使われているようですので、ここでは便宜上ルッコラを使います。

ルッコラは、骨の健康に不可欠で血液が正常に凝固するのを助けるビタミンKと、肌及び粘膜の健康を保つのに役立つビタミンAを特に多く含んでいます。ビタミンC、カルシウム、鉄分も含んでいるので、意識してとりたい野菜ですが、苦味があるので敬遠しがちではないでしょうか。
そこで、合わせる食材を工夫して食べやすくしたルッコラのレシピをご紹介します。
なお、ファーマーズマーケットでは、ロケット・アルグラを置いているベンダーさんもあって、アルグラより苦味が少ないと言われました。日本でも、ロケットという呼び名も使われていますね。

ルッコラとトマトとアプリコットのサラダ
ルッコラの栄養素をなるべく無駄なくとるには、加熱しないことがいちばん! サラダにするとき、特に合う野菜のひとつはトマトと思いますが、トマトだけでは単調な味になってしまいがち。アプリコットと胡桃を加えたら、おいしさマシマシになりました。

ルッコラは1人分なら1つかみ、水をはったボウルの中でよく洗って、食べやすい長さに切って、水気を切っておきます。
アプリコット1個分と同量のトマトは食べやすい大きさに小さく切ります。
胡桃はひとつまみ、大きければ食べやすい大きさに切っておきます。
すべての材料をボウルに入れ、オリーブオイルとアップルサイダービネガー(なければバルサミコビネガーかワインビネガー)各大さじ1、塩胡椒各少々を加えてあえます。
彩り的にもアプリコットのオレンジ色が加わっていい感じ! 胡桃もいい仕事してくれました!
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ルッコラと洋梨の生ハム巻き
手軽にできて、おもてなしにもむく、おいしいフィンガーフードです。

ルッコラは食べやすい長さに揃えておきます。
洋梨は柔らかいと使いにくいので、ある程度身が締まっているものを選びます。芯とタネをとり、皮をむき、8等分にくし切りにします。
生ハムでルッコラと洋梨をくるくると巻いてできあがり。
洋梨の甘みがなんとも合う一品です。もしも柔らかい洋梨しか手に入らなくて巻きづらい場合は、サラダにされたらいいと思います。具の組み合わせとしては、とても合うトリオです。
ルッコラのペスト(パスタソース)
ペストは通常、バジルと松の実を使いますが、ルッコラでつくっても美味しく、ルッコラを大量消費したいときはコレです!

ルッコラはよく洗って、ペーパータオルで水気をとっておきます。きつく絞った状態で、カップ1と2/3くらいがつくりやすい分量。2〜3人分になります。
フードプロセッサーにルッコラ、ニンニク大1かけ、オリーブオイル大さじ5、レモン汁1/2個分、塩胡椒各小さじ1弱、ピーナッツ1/3カップ、ピスタチオ1/4カップを入れて、どろどろに混ぜたら完成です。
味見をすると、けっこう塩からいと思われると思いますが、パスタに混ぜるとちょうど良くなります。バジルのように色が変わりやすいことがなく、数日日持ちして便利です。
ピーナッツの代わりにカシューナッツを使ってもいいかもしれません。ナッツ2種類多めに使うことで、ルッコラの苦味が軽減されると思います。ペストソースはチーズを入れることが多いですが、このソースはチーズを使っていないので、乳製品がNGの方にもおすすめ! ぜひお試しください!


