今年もバレンタインの季節がやってきました。
2021年の2月14日は日曜日。さらにリモートワーク推進中とあって、会社で配る義理チョコは減ると予想されています。その一方で、会えないからこそ、感謝の気持ちを伝えるツールとして宅配などで贈る方が多そうだとか。
様々な趣向を凝らしたチョコレートが販売されていますが、やはりそれらが一堂に会する百貨店のバレンタインフェアは見逃せません。ひとつの会場で見比べて購入できるのは、この時期こその醍醐味です。
今年ならではのアドバイスをいくつか挙げてみましょう。
●カタログで事前に狙いを定める
会場の滞在時間が短く済むように、ホームページでデジタル
カタログを事前にチェックする。
銀座三越の「銀座三越スイーツコレクション2021」の
デジタルカタログは会場MAP付き。
●バレンタイン当日には買わない
混雑緩和のために入場制限が実施されることもあるので、
会場に行くタイミングを考える。例年、13日、14日が
混み合うので、今年は特に早めの購入がおすすめ。
西武池袋本店では「PickGo 買い物」アプリを使うと、
注文から最短30分で自宅や希望の場所(店舗から20km以内)に
配達してもらえる。
●オンライン販売や自動販売機を利用する
今年は各店ともオンライン販売を強化して、年始早々から
販売をスタート。自宅でゆっくり選ぶのもよし(配達必要日数、
在庫数などの理由で 14日より前の販売終了が多いので要注意)。
高島屋新宿店では2階JR口にスペインのブランド
「カカオサンパカ」のチョコレート自動販売機を設置。
例年のように外国人ショコラティエが来日したり、トークショーなどの華やかなイベントが少ないのは残念ですが、緊急事態宣言解除の可否にも注視しつつ、年に一度のチョコレートのイベントを楽しみたいものです。
日本人ショコラティエによる地域食材とのコラボレーション
松屋銀座では8階イベントスクエアにてバレンタインフェア「ギンザ バレンタインワールド」を開催中(2/3〜2/14)。約70のブランドの中でも注目したいのが、「作り手が恋した地域食材とのコラボ」のテーマで集められたチョコレートです。
●九州のフルーツへの愛情が詰まった<アトリエ キュイエール>
九州ショコラ 10個 3,996円、16個6,804円(各税込)など。
農家や生産者から直接仕入れたフルーツやお茶、スパイスなどを使ったショコラの詰め合わせ。
福岡に店舗を構える「アトリエ キュイエール」のショコラティエは山﨑陽子さん。「九州の魅力を伝える」という思いを胸に、地元・九州産の素材を使ったボンボンショコラを製造しています。自分の足で農家を訪ねて使う果物を探すそうですが、「味はもちろん、香りも重要です。香りの特徴を出しやすい果物を選び、その余韻を楽しめるように工夫します」。
このボックスのショコラには福岡県のいちごやシナモン、鹿児島県の金柑や辺塚だいだい、宮崎県のパッションフルーツなどを使用しているとのこと。温暖な気候に恵まれた九州の豊かな大地を想像しながら、繊細で香り高いひと粒を味わいたいもの。
●<オキナワ カカオ>のチョコは沖縄の新生姜を使った個性派
新生姜と月桃のチョコレート 35g 1,512円(税込)。
さとうきび糖で炊いた新生姜のコンフィを、注目のハーブ「月桃」で香りづけしたチョコで包んだもの。
「土地の素材を生かし、人々と交流しながら、地域発展につながるカカオを中心とした産業を行いたい」と東京から移住し、沖縄本島北部でカカオ栽培をスタートさせた川合径さん。国内では希少なカカオの初収穫を目指しながら、地域素材を活用したチョコレート商品を生産しています。
松屋銀座限定品は沖縄県産の新生姜をまろやかな甘さでコクのあるさとうきび糖で煮詰め、チョコレートがけにしたもの。このチョコには最近、美容や健康的にも注目されているショウガ科ハナミョウガの植物「月桃」で香りづけを施しました。爽やかな香りをほのかにまとった、沖縄ならではのジンジャーコンフィチョコレートです。
●ショコラ界の期待の星、新ブランド<セイスト>がデビュー
ワンダフル エンカウンター 4個 2,001円(税込)。
艶やかな色も目を引くティアドロップ型。全国から厳選したいちご、りんご、柑橘、お茶をショコラに。
今年のバレンタインシーズンにデビューしたショコラティエ瀧島誠士さん。国内外の数々の製菓コンテストで入賞を果たした後、スイーツ宅配サービス「LikeSweetsBOX」の取締役に就任。パッケージデザインなども自身が手がけ、店舗を持たずにバレンタインシーズン中のみ発売をするという、新しい形のブランドです。
日本人の楽しみ方に合う厚みと大きさ、口の中での余韻の広がり方など、ひと粒に深いこだわりが詰まっています。「素材の味がダイレクトに伝わるショコラを」と作った松屋銀座限定ボックスは、栃木県「ハート&ベリー」のいちご「とちおとめ」、岩手県「サンファーム」のりんご「紅の夢」、静岡県の緑茶、高知県の土佐文旦を使用しています。
海外旅行の機会が減って、日本国内の魅力を見直す機会が増えています。地域の素材へのリスペクトと様々な夢が詰まったショコラに注目です!!