【言葉のワクチンを打ってくださった方(回答者)】
1953年愛知県名古屋市生まれ。南山大学大学院文学研究科英米文学専攻博士課程満期退学。岐阜市立女子短大、金城学院大学短大部、桃山学院大学、福山市立大学を経て、福山市立大学名誉教授。アメリカの国民的作家であり思想家のアイン・ランド研究の第一人者で、アイン・ランドの大ベストセラー『水源』『利己主義という気概』(ともにビジネス社)を翻訳。著書に『馬鹿ブス貧乏で生きるしかないあなたに愛をこめて書いたので読んでください。』『馬鹿ブス貧乏な私たちを待つろくでもない近未来を迎え撃つために書いたので読んでください。』『馬鹿ブス貧乏な私たちが生きる新世界無秩序の愛と性』(すべてKKベストセラーズ)、『優しいあなたが不幸になりやすいのは世界が悪いのではなく自業自得なのだよ』(大和出版)、『ニーチェのふんどし』(秀和システム)などがある。
<59歳専業主婦のモヤモヤ>
友だちがいません。
たまに一人で出かけたりしますが、それなりに楽しめるし、家には夫という話し相手がいるので、今のところ寂しさは感じません。
でも最近「もし夫が先に死んだら私は一人になる。友人はいたほうがいいのかな?」と考えるようになりました。
大人になってからでも「友だち」って作れるのでしょうか。
以前パートで働いていたときの同僚や、ママ友とのつき合いで経験した人間関係のわずらわしさを思うと…どうしたらいいのか、わかりません。
<藤森かよこ先生があなたに打つ「本日の言葉のワクチン」>
あなたはきっと、友だちがいらない人なんですよ。
友だちがいなくても、これまでも今のところも寂しくないのでしょう?
59歳までそうして生きてこられたなんて、とても幸せな方ではないでしょうか。
まーったく問題ないと思います。
仮に夫が先に亡くなり、一人になったとしても、これまで友だちがいなくても寂しくなかったあなたですから大丈夫。
それに友だちは夫の代わりにはなり得ません。
作りたいと思えば友だちなんて、今からだって、いくらでも作れます。
どうしても一人でいられない人は、どんなに不快な思いをさせられても内心憎み合っていても、その相手との関係をだらだらとキープしているものです。
だけど、あなたはそうじゃない。
当時は必要があってやむを得ずつき合っていた同僚やママ友とのわずらわしさから解放されて以来、一人でお出かけして、それなりに楽しんでいるんですから、これからも楽しめるでしょう。
「一年生になったら」という歌がありますね。
友だちが100人できるかなとか、みんなで富士山の上でおにぎりを食べたいなといった歌詞です。
私だったら100人全員の名前を覚えられません。
いらないですよ、100人もの友だちなんて。
友だちは多いほうがいい。友だちがいないのはおかしい。
本当にそうでしょうか?
そんな風潮があるとすれば、それって同調圧力のようなものです。
友だちがいようがいまいが、どちらでもいい。
友だちがいなくても寂しい気持ちにならずに楽しめるなら、本当にすばらしいと思います。
それにしても結婚って、気が置けない友だちのような相手とするのが、いちばんよいのかもしれませんね。
夫という話し相手がいれば十分だったあなたは幸せだし、結婚に成功したんだな、と私は思います。
先に亡くなるのが夫かあなたか、それはわからない。
無理して友だちを作っても、夫がいないという空洞を埋められるとは思えません。
自然に気心の知れる友だちができる機会があったら、友だちになればいいですが、あなたの今持っている幸せを大切になさっていただきたいと思います。
取材・文/中沢明子
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