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【介護申請体験記】申請から約一カ月で介護度認定。母に合った自立支援がスタートしました。

Moca(OG)

Moca(OG)

神奈川県在住。介護福祉士、ケアマネ 、メイク、美容師資格を持つフォトグラファー。おでかけ女史組がきっかけで、フェイシャルトリートメントからメイク、撮影までをトータルで行う(株)Social beauty photoを設立し、シニア女性をキラキラ輝かせるために活動中。素敵なお店、美容のほか、気になるシニアの情報なども発信していきます。

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親の介護は突然やってくるもの。

 

外出先で転倒しアキレス腱を損傷。自宅での生活が困難になってしまった母に介護申請をしました。

ここまで、介護申請の仕方、介護サービスの受け方をお話してきました。

 

最終回は、訪問調査、主治医の意見書、ケアプランの作成、認定結果についてお話ししたいと思います。

 

 

介護保険を申請すると、自治体から訪問調査員がやってきて面談をします。

訪問調査の時間は1時間位です。

内容は各自治体で決まっていて、本人や家族から、「麻痺や関節の動き」、「寝返り・起き上がり・歩行」、「入浴・排泄・食事」、「衣服の着脱」、「金銭管理」、「視力・聴力」、「物忘れ・徘徊などの行動」、「14日以内に受けた医療」などについて心身の状況を聞かれたり、寝返りや、歩行などを実際にやってみたりします。

 

 

「出来ないと思われたくない」

というプライドから、調査員が来ると実際に困難なことがあっても「出来る」と言ってしまう高齢者が多いようです。

なので、正しい認定をしてもらうためにも可能であれば事実をきちんと伝えられる家族が同席することをおすすめします。

 

訪問調査の内容はコンピューターの判定にかけられ1次審査の結果が出ます。

同時に申請書に記入した主治医の元へ自治体から連絡が入ります。

 

病院へ受診に行き、担当医に主治医の意見書を書いてもらいます。

母の場合は怪我をした時にかかった整形外科の医師へお願いしたのですが

かかりつけの医師がいない場合は市町村が指定している医師を紹介してもらい診断を受けましょう。

 

 

主治医の意見書も訪問調査の時と同様に決められた質問に答えていく感じで大丈夫です。

 

 

さて、介護サービスを受ける際にはケアマネージャー(介護支援専門員)に「ケアプラン」を作成してもらわなくてはいけません。

福祉用具のレンタルやデイサービス利用なども、このケアプランに組み込んでもらはなくてはいけないのです。

私の場合は地域包括支援センターに直ぐに動いてもらえそうなケアマネージャーさんを紹介してもらいました。

 

ケアプラン作成をケアマネージャーさんに依頼するのでは無く、本人や同居家族が作成することも可能ではありますが、介護保険制度の仕組みや地域資源などの情報を収集するのは大変なので、ここはやはりプロにお任せすることをお勧めします。

 

ちなみに私もケアマネージャーの資格を持っているのですが、地域の情報に詳しく母の状態を冷静に判断してもらうためにもお願いしました。

ケアプラン作成に自己負担はありませんので安心してください。

 

 

認定結果を待たずして、申請日に遡って介護サービスを受ける場合、パーソナルケアプラン(暫定プラン)を作ってもらわなくてはいけないのです。

一次判定で「要介護1」と言う結果が出た母。

さっそく紹介されたケアマネージャーさんが訪問してくれました。

 

一次判定の結果と主治医の意見書の総合の判定で正式な結果が出るので、ここではまだ介護度は決まってはいないです。

 

ケアマネージャーさんが、両親にも詳しく介護申請の流れを説明してくれます。

かなり親切に説明してくれたのですが、高齢の両親にはなかなか難しいようです。

ケアマネージャーさんとの面談も、出来れば家族が同席できればと思います。

母の場合は、手摺りなどの福祉用具のほかに怪我によって活動量が減ってしまうので筋力が低下しないように運動をしてもらいたいことを伝えました

 

パーソナルケアプランを作ってもらうために契約書にサインをします。

 

母のケアプランは

「福祉用具レンタル」と「デイサービス」

 

デイサービスは運動機能向上に特化したデイサービスを探してもらうことに。

初めは、抵抗のあった母でしたが、運動メインのデイサービスは母がイメージしていたデイサービスとは違っていたようで見学に行ったら、意欲が湧いたようです(笑)

 

 

みなさん「デイサービス」と聞くと

みんなで集まって、ご飯を食べて、お風呂に入って、体操して、歌を歌って・・・。

ということをするイメージがあるかと思いますが(私もありました)

最近では、スポーツクラブのような設備で、運動をメインで短時間で終わるコースがあったり、「カジノ」「ゴルフ」「美容」といった趣味を楽しむ感覚で機能向上を目的としたようなデイサービスもあるので、色々と調べてみるといいですよ。

 

 

さて・・・

介護申請から約1ヶ月後

ついに母の介護認定結果が届きました。

結果は・・・。

要支援2

想像通りの認定結果にニンマリしてしまう私でした。

 

ちなみに要支援と要介護の違いですが、簡単に表にまとめてみました。

 

区分支給限度額

要介護度 支給限度額(円/月)
要支援1 50,320円
要支援2 105,310円
要介護1 167,650円
要介護2 197,050円
要介護3 270,480円
要介護4 309,380円
要介護5 362,170円

 

区分支給限度額は、サービスによっては含まれないものもあり、地域によって異なることもあります。また、法改正によって変わることもありますので、利用の際には再度確認してください。

 

この表の見方ですが、支給限度額の1〜3割の自己負担で、上限この金額までのサービスを受けることが出来る。ということです。

細かいことは難しいですが、ケアマネージャーさんが調整してサービスの提案をしてくれるので、概ねこの金額の1割〜3割自己負担があることだけ知っていれば大丈夫です。

 

【例えば、母の場合】

要支援2(自己負担1割)なので、毎月10,531円支払えば105,310円までの介護予防サービスを受けることが出来ます。

 

 

昨日まで元気だった母が、転んで怪我をしたことがきっかけで介護申請。

親の介護は、突然やってきます。

怪我に限らず、最近行動がおかしいなとか不安なことがあったら一人で悩まず、地域の相談窓口で相談してみてください。

 

 

早い段階で、プロに介入してもらうことで状況の悪化を防ぐことが出来るのです。

介護認定され、サービスが開始されるとアマネージャーが定期的に自宅へ訪問してくれるので困ったことは相談してください。

状況を悪化させないためには、ケアマネージャーさんとご本人、家族の方向性が同じであることが重要になります。

ぜひたくさんコミュニケーションをとってもらえたらと思います。

 

 

最後に、今回の件で兄弟で改めて親について話し合う機会が増えました。

それがきっかけで、両親が元気なうちに家族揃って写真を撮ろうという話になり

スタジオ撮影をしてきました。(カメラマンは私ですが笑)

 

「孫に囲まれての1枚」

撮影/Moca ヘアメイク/Moca

 

孫に囲まれての撮影で母は

「リハビリを頑張って、いつまでも元気でいなくちゃ!」と話し

生きる活力になったようでした。

ダイエットも頑張って欲しい(笑)

 

 

介護保険は自立支援のためのもの。

誰もが使えて、申請も難しくはありません。

上手に活用して元気で自立した生活を、1日でも長く続けてもらいたいです。

 

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