集英社「OurAge」×雑誌「eclat」スペシャル企画 /「eclat」(17年5月号)からご紹介します。
野菜サラダはなんとなく作ってしまい、ついマンネリになりがち。ところがウー・ウェンさん流のコツを実践すれば、いつものサラダがひと味違うサラダに変身します。
今回からは春野菜のみずみずしさを生かしたシンプルレシピとコツを3回に分けてご紹介。クイックメニューとしても、ぜひ春の定番に! 1回目はにんじんとドライマンゴーのサラダです。
ウー・ウェンさんに聞いた!
おいしいサラダのコツ
おいしく食べる
野菜の切り方のポイントは?
野菜の繊維に沿って切るか、繊維を断ち切るかで、食感や味わいが異なってきます。沿うように切れば、水分が保たれ、シャキシャキした食感に。断ち切れば、水分が出やすく、軟らかくふわっとした口当たりに。味もしみやすくなります。このように、野菜の繊維を意識すれば、シンプルなようでいてひと味違うサラダに仕上げることができます。複数の食材を使って味なじみを均一にするには、サイズをできるだけそろえるように切るのもポイントですね。
新にんじんは繊維に沿ってせん切りに
にんじんの味を生かすため、スライサーで繊維方向に長くせん切りに。断面が粗くなって味なじみがよいメリットも。表面積が大きいので、熱湯をさっとかけるだけでしんなりする。
新玉ねぎは繊維を断ち切って焼く
甘味が豊富で水分をたっぷり含む新玉ねぎ。「新玉ねぎとサワラの焼きサラダ」のように繊維を断ち切って焼けば、ほどよく水分が抜けて、少量の調味料でも味がしっかりしみ込む。
春キャベツは湯通ししてザク切りに
春キャベツはたっぷりの湯にさっとくぐらせてしんなりさせて。芯の繊維に沿って半分に切ったら、あとは重ねてザク切りに。冬キャベツほど硬くないのでほどよく食感を残す。
+α
ドライフルーツやナッツを加えて
グレードアップ!
干し杏などのドライフルーツの甘味はうま味となり、春野菜のえぐみも中和してくれる。クルミやカシューナッツ、松の実などのナッツ類は、良質な油のもと。加えるのは一番最後に。
コツを覚えたら、さっそくサラダを作ってみましょう!
塩、こしょう、オイルのみの
味つけに、ドライフルーツをプラス
にんじんとドライマンゴーのサラダ
材料(2〜3人分)
にんじん……………………………. 2本
ドライマンゴー…………………… 30g
粗塩………………………… 小さじ1/4
粗挽きこしょう…………………..少々
ごま油…………………………. 大さじ1
作り方
❶にんじんの皮をむき、スライサーでせん切りにし、ザルにのせる。熱湯をかけて水気をきる。
❷ドライマンゴーをせん切りにし、①と合わせて10分ほどおいてから、粗塩、こしょう、ごま油であえる。
次回はキャベツと杏のサラダをご紹介します。
撮影/合田昌弘 スタイリスト/肱岡香子 取材・原文/北村美香