こんにちは、ミーナです。
いま注目されている、乳酸菌。巷には、様々な種類の乳酸菌が入った、多種多様のヨーグルト、ドリンク、食品、サプリ・・・などがありますよね。健康によさそうと思いながら、どれをどう摂ったらいいのか、わからな〜い・・・ とお悩みの方に、
6月2日発売のMyAge 2014 Summer号の、乳酸菌の特集から、お役立ち情報をお届けしています。
乳酸菌の効果と、それに関連する乳酸菌の種類について、新宿大腸クリニック院長の後藤利夫先生に教えていただきました、part2です。
自分がとりたい、とるべき乳酸菌がどれなのか、チェックしてみましょう!
花粉症予防
アレルギーを起こしやすい人は、腸から粘液に分泌されるIgA抗体が少ない傾向にあるといわれています。また、ヘルパーT細胞が花粉を異物と誤って判断すると、アレルギー症状を引き起こすIgE抗体が作られます。乳酸菌には、花粉症症状を抑制するIgA抗体を増やし、花粉症症状を引き起こすIgE抗体を減らすという働きがあります。
■関連する乳酸菌/BB536株、GCL1176株、HSK201株、KW3110株、K-2株、LGG菌、L-55株、L-92株、シロタ株
コレステロール値の低下作用
体内の一部のコレステロールは腸管で乳酸菌体に吸着され、体外に排出されます。こうした、菌体のコレステロール吸着効果は、死んでしまった乳酸菌でも同様であることが確認されています。また、ビフィズス菌は腸内のコレステロールの約50%を、腸で吸収されにくいコプロスタノールという物質に分解し、コレステロールの吸収を阻害します。
■関連する乳酸菌/GCL1176株、クレモリスFC株、BC90株(アルビン菌)、N-1株、SBT2055株(ガセリ菌SP株)
高血圧予防
血圧を上昇させる要素のひとつが血管の収縮。ヨーグルトに含まれる乳酸菌生成物質「ラクトトリペプチド」は、血管の細胞に付着して血管 を収縮させる酵素「ACE」を阻害する働きが確認されています。血管の弾力と拡張性が改善されることにより、血圧上昇抑制効果が期待できます。なお、ラクトトリペプチドは特定保健用食品(トクホ)にも認められている成分です。
■関連する乳酸菌/BC90株(アルビン菌)
胃がん予防
ピロリ菌に感染すると、胃壁の細胞が攻撃されて胃酸に対抗するガード機能が弱まるため、胃潰瘍、慢性胃炎、そして胃がんになる危険性が高まります。ピロリ菌は病院に行けば、抗生剤によって除菌することが 可能ですが、一部の乳酸菌にもピロリ菌を減らす効果があります。抗生剤による除菌と並行して、ピロリ菌を減らす働きをする乳酸菌が入ったヨーグルトの摂取をすすめる病院もあります。
■関連する乳酸菌/BF-1株、SN13T株、ロイテリ菌
ダイエット効果
腸内環境を整え消化吸収機能アップでエネルギー効率のよい体に。内臓脂肪低減効果をもつ乳酸菌も。
■関連する乳酸菌/LP-28株、LGG菌、SBT2055株(ガセリ菌SP株)
口臭予防
口の中の善玉菌を増やして口臭予防を。ヨーグルト歯磨き(スプーン1杯の無糖ヨーグルトを口に含みブラッシング)という方法も。
■関連する乳酸菌/LS1菌、ロイテリ菌
血糖値上昇抑制
乳酸菌の中には多糖成分を作り出すものがあります。これは食物繊維と同様、消化されず、糖の吸収を阻害し、血糖値上昇を抑えます。
■関連する乳酸菌/クレモリスFC株
大腸がん予防
腸内悪玉菌の中には発がん物質を作るものも。乳酸菌で悪玉菌を減らすと、予防に効果があります。
■関連する乳酸菌/LKM512株、BC90株(アルビン菌)、K-1株、シロタ株
後藤利夫さん
新宿大腸クリニック院長
一般 社団法人食と健康推進協会顧問
4万件以上の大腸内視鏡検査を 行ってきた大腸のエキスパート
著書に『腸をきれいにする特効 法101』 (主婦と生活社)など多数
大腸がんのインターネット無料 相談実施中
乳酸菌の働きを知ろう!part1はこちらから。
撮影/板野賢治 イラスト/かくたりかこ 原文/瀬戸由美子