えのきでつくる肉みそ風
こんにちは! 野菜料理家の庄司いずみです。
梅雨時で雨が降ったり、晴れていても湿気が多かったりとうっとうしい季節。食欲が落ちてくることもありがちですが、これから夏に向かって体力も心配です。
となると……。「栄養価の高い肉やうなぎがよさそう」と思いがちですが、実はこれはちょっと違うのです。
体が疲れ気味のときは消化力も落ちています。そんなところに、消化に時間のかかる肉料理やこってりした料理を食べると、消化するのにエネルギーをとられてしまいます。すると、スタミナ食を食べたはずなのにかえって疲労が残ってしまったり、消化力が落ちているところにこってりしたものを食べたせいで、消化不良で苦しむこともありがちです。
夏ばてが心配なこれからの季節こそ、消化にやさしい野菜中心の献立がおすすめ。野菜には汗で失われてしまうビタミンやミネラルも豊富だし、ビタミンCやフィトケミカルの力で紫外線による肌老化を守ってくれるのも助かります。
さて、野菜をモリモリ食べたいこんな季節にピッタリの常備菜をひとつご紹介しましょうね。
それは、えのきでつくる肉みそ風のおそうざい。
鶏肉や豚肉など、挽肉をみそ味で炒めた肉みそは、ごはんや麺にちょんとのせてよし、冷や奴や豆腐ステーキなどにのせてもおいしい。レタスやキャベツで包んだり、野菜炒めの味付けに使うなど、ストックしておくと重宝しますが、その肉みそを肉ではなくてえのきだけで作るのです。
肉がわりとなるのがこちらのえのきだけ。石突きを落としたらみじん切りにします。これを挽肉がわりにするわけです。今回は肉みそ風にしますが、餃子に入れたりミートソース風に使ってもとってもおいしい。うまみもあるし、加熱をするととろりとするので、肉とは違うジューシーさが魅力です。
刻みねぎとおろしにんにくとともに炒め、味噌と辣油で味をつけるだけ。お好みでたっぷり生姜を入れてもいいですね。
これをたくさん作っておいて、ありもの野菜と一緒に盛り合わせ、包んで食べるとおいしいですし、野菜がモリモリ食べられるから助かります。
あれば糸唐辛子を添えて一緒に巻くと、ピリリとした刺激で食が進みます。
えのきの肉みそ風、とってもカンタン。熱々でもおいしいですし、冷蔵庫で4~5日保存も可能。冷たいままやっこに載せてもおいいいですよ。レシピもご紹介するのでぜひ試してみてくださいね。
えのきの肉みそ風
材料:作りやすい量
a えのきだけ 大1パック(200g・石突きを落としてみじん切り)
a 長ねぎ 1/2本(小口切り)
a おろしにんにく 少々
ごま油
みそ 大さじ2
ラー油 適量
1 ごま油を熱してaを炒める。
2 えのきとねぎがしんなりしてきたらみそとラー油を加え、
全体を馴染ませながら炒め、えのきから出た水分が飛んだら火を止める。
庄司いずみ
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