あしたば(明日葉)は、生命力の強い植物で、今日、葉を摘んでも明日にはもう新しい葉が出ているということから、この名前がつけられたと言われています。
あしたばは、日本が原産のセリ科で古くから食用されてきました。青汁の原料としてもよく知られています。房総半島、三浦半島、八丈島や大島など伊豆諸島、そして紀伊半島など暖かい太平洋沿岸部に自生している植物です。
特有のほろ苦さがあり、栄養価の高い健康野菜としても注目されています。ビタミンC、E、Kなどのビタミン類や鉄分、カリウム、亜鉛などのミネラル類、食物繊維やアミノ酸類など、さまざまな栄養を非常にバランスよく含んだ緑黄色野菜です。
また、あしたばを切ったときに出る黄色い液は「カルコン」と呼ばれる、ポリフェノールの一種です。これはあしたばにのみ含まれると言われる希少な成分で、女性にとってとても嬉しい働きを持っています。
例えば、カルコンには強力な抗酸化作用があり、体の酸化を防止し、老化予防に役立ちます。また、抗菌作用によって菌による炎症も防ぐ効果、新陳代謝を促して老廃物を排出する効果に加え、むくみ抑制やセルライトの除去が期待できるなど。ダイエットに、美肌に、健康維持に、ぜひ積極的にとりたいですね。
さて、あしたばと言えば、お浸しや天ぷらなどで味と香りを楽しむことが多いですよね。スムージーに入れるという人もいるようです。
とは言え、いつでもスーパーで入手できる野菜というわけではないので、なかなかコンスタントに食べ続けられないのが残念。そこでご紹介したいのがこれ。乾燥させて細かくしたあしたばのフレーク、「明日葉ふわふわ削り節」です。
<あしたばフレーク>
削り節のようにうすく削ってあるのでいろいろな料理に手軽に使えて便利。あしたばの貴重な成分をいつでも手軽にとれる……というのが嬉しいですね。お勧めです。
今日は真っ白な野菜と組み合わせてみました。見た目も美しいシンプルサラダです。削り節同様おにぎりにまぶすのもいいですね。
かぶと白菜、あしたばのサラダ
材料(作りやすい分量)
かぶ……3個
白菜……3枚
煎酒 ……小さじ2
オイル……大さじ2
あしたばのフレーク……適量
作り方
①かぶは薄く切り、白菜は1cm幅に切り、合わせて蒸す。
②煎酒とオイルでドレッシングを作り、水気を絞った①にかけてあしたばのフレークをのせる。