近年、「しっかりと食べながら無理なく痩せられる」と大人気の大麦。
そのほかにも美肌や免疫力アップなど、さまざまな健康効果があります。
積極的に毎日の食事に取り入れたいですね。
大麦の中でも特に注目を集める「もち麦」と「スーパー大麦」を使ったレシピを、それぞれの達人に教えていただきました。
満腹感を持続して
間食したい欲求もセーブ
大麦のダイエット効果のカギは、豊富に含まれる食物繊維。腸内環境を整え、痩せやすい体質を作るのに役立つ有用菌を増やします。さらに、血糖値の上昇を緩やかにし、脂質の吸収を抑える働きが。特に、スーパー大麦には食物繊維の総量が通常の大麦の2倍、難消化性のため腸の奥で効くレジスタントスターチが約4倍含まれます。
野菜料理家の庄司いずみさんによるとスーパー大麦の魅力は「ほんのりとした甘味と香ばしさ」。トッピングやしっかりとした食感を生かしてひき肉代わりにも。
一方、もち麦は柔らかくてクセになるもちもち食感。「ご飯に混ぜても食べやすく、いろいろな料理に活用できます」と、当コラムで好評連載中の料理研究家・山田玲子さん。それぞれの特徴を生かした料理でおいしく食べて、きれいになりましょう。
もち麦のプチプチ感とセロリのシャキシャキ感が楽しい!
グレープフルーツとセロリ、もち麦のサラダ
グレープフルーツで酸味を。オイルと塩を少しふればドレッシング不要。
材料(1人分)
もち麦(ゆでたもの)※……40g
セロリ……40g
グレープフルーツ……60g
ベビーリーフ……50g
ミントの葉……適量
クランベリー……10g
※たっぷりの湯で20分ゆで、ザルに上げて水気をきる。
作り方
1 セロリは筋を取って斜め薄切りにする。グレープフルーツは皮をむき、実を取り出す。
2 器にベビーリーフ、セロリ、グレープフルーツ、もち麦の順に盛りつけ、ミントの葉を飾って、クランベリーを散らす。
3 塩とブラックペッパー(粗びき)、オイル(全て分量外)を軽くふる。
教えてくださったのは、山田玲子さん。
次ページでは、スーパー大麦を使ったレシピをご紹介します。
好みの野菜をたっぷり使って彩りよく
スーパー大麦といろいろ野菜のチョップドサラダ
いろいろな野菜を入れて味・食感のバランスを楽しんで。
材料(2人分)
A レッドキャベツ……50g キャベツ……50g ケール……50g
かぶ……1個(100g) にんじん……1/3本(50g)
かぼちゃ……120g アボカド……1/2個(100g) 芽ひじき……5g
カシューナッツ……5粒(7g) くるみ(からいりする)……5粒
B レモン果汁……大さじ2 オリーブオイル……大さじ2
塩……小さじ1/2 マスタード……小さじ2
スーパー大麦(ゆでたもの)※……50g ざくろ……適量
※水とともに鍋に入れて強火にかけ、沸騰してアクが出たらザルに上げる。再びひたひたの水で15~20分ゆで、流水で洗って水気をきる。
作り方
1 Aの野菜はザク切りにする。かぼちゃは厚さ1㎝に切ってかためにゆでる。芽ひじきはさっとゆでる。
2 Aの野菜、かぼちゃ、アボカド、ナッツ類をまな板の上に置き、包丁で細かく切る。
3 Bのドレッシングの材料を混ぜてかけ、スーパー大麦、芽ひじき、ざくろを散らす。
教えてくださったのは、庄司いずみさん。
次回より、料理研究家・山田玲子さん監修のもち麦を使ったレシピを順にご紹介していきます。
撮影/三木麻奈 料理/山田玲子 庄司いずみ スタイリスト/駒井京子 構成・原文/瀬戸由美子