新連載! が始まりました。
NY在住のファッション・ジャーナリスト、杉本佳子さんの、もうひとつの肩書きは、「美容食研究家」。あくなき好奇心で彼女が探求し、日々作り、ご自宅で教えているのは、「目にも美しく、食べて美味しく、しかも美しくなれる!」という、素晴らしいレシピです。その〝1度食べれば3度幸せになれる″レシピを、OurAge読者にむけて公開するのがこの連載、 「NY発! 美しくなる『トリプル美食』」 。
現地で話題の食材やひと皿を、独自のセンスでアレンジした、ヘルシーでおしゃれな料理のお手軽レシピを、毎回ご紹介します。
第一回は、NYで人気の、
「アボカドトースト」
です!
話題の有名店にインスパイアされて
ノリータはニューヨークのダウンタウン、ソーホーの東側にあります。大手チェーンの店はなく、小さなブティックやレストランが軒を並べる、ちょっとのんびりした雰囲気のエリアです。そのノリータに昔からあるレストランの1つが、カフェジタン。昨年の夏、日本でも恵比寿に店舗がオープンしたので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんね。
カフェジタンの名物料理は、アボカドトーストです。スライスした小さめのパンの上にマッシュしたアボカドが小高い丘のようにたっぷりと盛り付けられ、チリフレークがぱらぱらっと振りかけられた状態で出てきます。
リラックスした空気感の漂う、カフェジタンの店内と店頭
カフェジタンのアボカドマッシュにはオリーブオイルが混ぜられ、たっぷりのレモン汁がかけられています。ニューヨークのレストランでアボカドトーストは時々見かけられますが、ニューヨークでアボカドトーストならまずはここのをトライしてほしいなというくらい、有名です。アボカドはビタミンEが豊富なので、美容と健康のために努めてとるようにしています。
私が家でつくるときは、チリフレークの代わりにカラフルなトッピングをのせることが多いです。見た目にカラフルで可愛かったら、つくった時の気分が上がりますし、おもてなしにも喜ばれること、間違いありません!
→続いて、アボカドトーストの詳しい作り方が登場!
鮮やかアレンジで美味しさもアップ!
アボカドは皮をむき、すり鉢かボウルに入れて麵棒で滑らかになるまでマッシュ状にして、レモン汁をかけます。あとは塩コショウとオリーブオイルを少しずつ加えて軽くトーストしたパンに載せます。マヨネーズと粉チーズを少しだけ加えると、さらにコクが出るように思います。
アボカドは色が変わりやすいので、なるべく食べる直前にこの作業をすることをお勧めしますが、どうしても前もってマッシュしておかないといけない時は、マッシュしたアボカドに大きめに切った玉ねぎを埋め込むように入れて、ラップでぴっちり覆っておいてください。そうすると、変色を遅らせることができます。私が試した方法の中では、これが一番効果があります。使う時に玉ねぎを取り出して使ってくださいね。
トッピングは、例えばイタリアンレストランの定番アペタイザー、カプレーゼ。トマトとモッツレラチーズをスライスし、アボカドのマッシュの上に交互に置きます。赤、白、グリーンのカラーコンビネーションがきれいでしょう?
トッピングを変えると味にも印象にもバリエーションが広がります。
スライスしたリンゴとマイクログリーンをのせて可愛らしく。
リンゴも切ると断面の色が変わりやすいので、スライスしたら塩水にちょっとつけておいてから使ってください。上に乗せるリーフは、小さめの方がバランス良く仕上がります。ニューヨークのファーマーズマーケットではマイクログリーンと呼ばれる、このような可愛いものがいろいろ手に入るのですが、日本ではベビーリーフから小さめの葉っぱを選んだり、ブロッコリースプラウトを活用していただいてもいいと思います。
→さらにドレスアップしたアレンジは次のページに!
深い朱色のカラーアレンジでゴージャスに
もっとドレスアップしたい時は、スモークサーモンとローストした赤ピーマンをのせるのもお勧めです。
赤ピーマンは半分に切ってヘタと種、わたを取り、クッキングシートかアルミフォイルをしいたトレイに皮の方を上にして置いて、トースターかオーブンで黒っぽくなるまで焼いて、ちょっと冷めたら皮をむいて縦方向に細長く切ります。
マッシュしたアボカドの上にスモークサーモンを広げてのせて、その上にスライスして水につけておいた玉ねぎ(写真は紫玉ねぎです)を少しだけのせ、それからローストした赤ピーマンをのせます。ザクロが手に入ったら、ちょっと散らすとさらにきれいです。
パンはサワードゥブレッドやライ麦パンなど、ちょっとしっかりしたパンがお勧め。
スモークサーモンをのせた写真のものは、バゲットを斜めにスライスしています。