前回は、血糖値のコントロールが美と健康に大切な理由を学びました。今回は、血糖値を適正に保つためのカギとなる糖質の取り方についてみていきます。
お話を伺ったのは…
Zenji Makita
牧田善二さん
糖質の過剰摂取傾向が…。
糖質のとり方を見直して
血糖値を適正に保つには「糖質のとり方を見直すこと」と牧田先生。「血液中の糖のもとは食品から摂取した糖質。糖質をとりすぎれば、当然血糖値は急上昇します。糖質は活動エネルギーとなるので、活動によって消費できる量なら摂取しても問題ありません。しかし、現代の日本人の多くは糖質を過剰に摂取。適正量(次回連載「食べ方ルール7」の1)を心がけてください」
糖質を避けるだけでなく
賢くとってコントロール
また、血糖値の上がり方は、単に糖質の量だけで決まるものではないそう。同じ糖質量でも食物繊維の多い麦ご飯は、白米よりも上昇が緩やか。液体に含まれる糖は素早く吸収されるため、清涼飲料水や缶コーヒーは最も急だとか。
「甘い液体は避けましょう」と牧田先生。
食べ合わせ、食べる順、調理法、食事スタイルなどさまざまな方法で血糖値をコントロール、健康でスリムな体を目指しましょう。
次ページでは、編集Yが、血糖値の測定にチャレンジしてみました!その結果やいかに!?
編集Yの"血糖値測定チャレンジ"!
食べたもの&食べ方で
血糖値はこんなに変わる!
数々の取材を通し、血糖値の重要性を学んできた編集Y。その知識をよりリアルに深めるべく、簡易血糖測定器を装着! やっぱり「あの食材」が血糖値を上げていた!?
■4月16日(月) 昼食は会社近くで購入。「ビビンバ丼」は野菜たっぷりで、量もそれほど多くはないのに、みごとに血糖値上昇!白米の糖質量がスゴいのか、デスクで慌ただしくとったせいなのか…。夕食はポルトガル料理店で友人とゆったり食事。白ワインの効果か、デザートまで食べても正常範囲内!
■4月17日(火) ランチはステーキレストランでローストポーク定食。ライスをサラダに変更し、つけ合わせのポテト、コーンも却下。するとやはり血糖値は上がらない! 夕食も海藻サラダとから揚げで、血糖値安定。
血糖値を自分で
モニタリングできます!
上コラムの測定に使用したのが、グルコース測定器「FreeStyleリブレ」。上腕後部につけたセンサー(写真左)が血糖値の指標となる間質液中のグルコース値を毎分測定し15分ごとに記録。リーダー(写真右)で読み取り、簡単に血糖トレンドを確認することができます。糖尿病患者の血糖管理に用いられ、2017年インスリン治療患者を対象に保険適用されました。使用については医師に相談を。
次回は、血糖値を上手にコントロールする食べ方7つのルールをご紹介!
撮影/鈴木正美 構成・原文/瀬戸由美子