こんにちは、食いしんぼうミーナです。
デトックスが大切、とよく耳にしますが、具体的には何をすればいいの? ひとつには、「体内から不要なものを排出する食」をとることです。それには、「大麦」がとってもいいそう。
北村美香さんの連載「美味しい時間」の第2回『ぷちぷち大麦で簡単デトックス』でも、その効果は実証済み。大麦のことをもっと知りたいというお声に応えるべく、MyAgeの前身 Aging BIBLE Vol.2、「大麦でデトックス!」のレシピなどをお届けします。
第1回目は、大麦の実力についておさらいです。
豊富な食物繊維のチカラで腸からキレイに大麦でデトックス!
日本人の食生活になじみ深いスーパー健康食・大麦
古くから健康食として高く評価されていた大麦。徳川家康も健康のため、「麦飯」を好んで食していたといいます。現代に入ると、米が主食として好まれるようになり、大麦の消費量は減ってしまいましたが、今再びスーパー健康食として注目を集め、海外でもその効果が少しずつ認められてきています。
食物繊維含有量はトップクラス。生活習慣病の予防にも効果大
大麦の食物繊維含有量は100g 中8・5g と、精白米の17倍以上。食物繊維は水溶性と不溶性、両方摂取するのが好ましく、大麦にはこのふたつがバランスよく含まれています。
そして、さまざまな調査結果から、次のような健康効果が期待できます。
1.便秘の予防・解消
2.コレステロールの減少
(食物繊維が小腸でコレステロールの吸収を妨げるほか、肝臓で血中コレステロール値を下げる成分を含む)
3.糖尿病・肥満防止
(食物繊維が豊富なため、糖の吸収速度が緩やかに。血糖値の急激な上昇、インスリンの過剰分泌を抑える働きがある)
4.血圧の上昇を抑制
(降圧作用のあるカリウムが、精白米の2倍含まれている。また、食物繊維が余分な塩分を吸着・排出し、血圧上昇を抑制)
5.カルシウム補給 (精白米の約3倍の含有量)
スープやサラダなど、野菜感覚でさまざまな料理に
トップの写真のように、中心に黒い一本線が入っているのが押麦。「麦飯」でおなじみのタイプです。また、外皮を取り除き、見た目も米そっくりに精白したのが米粒麦(次ページの料理で使用)。大麦は栄養分が外皮ではなく、内側のでんぷん質部分にあるので、精白しても成分は変わりません。
そして、こうした健康効果のある食材は、毎日少量ずつでも継続して食べることが大切。料理家の山田玲子先生に、日常の食事に上手に取り入れる方法を伺ってみました。
「白米に混ぜるのが、いちばん手軽で続けやすい方法です。麦に抵抗があるという人は、ごく少量から始めて、慣れてきたら少しずつ割合を増やしてはいかが? 麦ご飯にこだわらず、スープの浮き実にしたり、煮込みやサラダに加えたりしても、意外に食べやすいですよ」
次回からは、山田玲子さんが提案するおしゃれなレシピを紹介します。お楽しみに。
山田玲子さん
東京・浜田山の自宅および麹町の一軒家にて、
料理教室「Salon de R」を主宰。
「おいしい料理はあなたを思う温かい心から」をモットーに、
親しみやすい料理と笑いの絶えない楽しいレッスンで
人気を集めている。
撮影/板野賢治 原文/瀬戸由美子
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