ヘリテージヒーロー賞認定のペーパーチキン~シンガポール・喜臨門大飯店・ヒルマン~
今回の旅ごはんは、シンガポールです。ここへきたら、まずは、やっぱりマーライオンにご挨拶。実は何十年ぶりのシンガポール。昔よりもずっと大きくて立派になったマーライオンが誇らしげに輝いて見えました。マリーナベイサンズと一緒の風景も斬新。
マリーナベイサンズ側へ行き、巨大植物園・ガーデンズ・バイ・ザ・ベイへ。未来都市みたいな風景です。このニョキニョキと立つ樹のオブジェは、上にあがれる場所もあって、レストランになっていたり、展望ブリッジになっていて空中散歩ができるところもあります。
展望ブリッジの上から港が見えました。港には数えきれないほどの船が行き来しています。
「あ!わたしたちの乗る船が入港してきた」
そうなんです。実は、今回の旅は、シンガポール港から船にのります。船の名前は「ゲンティン・ドリーム」。2016年11月にデビューした新しい船です。乗客定員は3352名、乗組員は2000名を超えますので5300人くらい乗船する大きな船です。船旅のごはんは、また、次回以降にお話しするとして、まずは、シンガポールの旅ごはんへ出かけましょう。
歩いていると暑くなってきたので、フルーツ100%のフレッシュジュース屋さんで、ちょっとブレイク。すっごくいろんな種類があって、悩みましたが、キウイマンゴーに決定。キウイフルーツは、ビタミンC、カリウム、葉酸、ビタミンE、ポリフェノールなど、美肌のための栄養がいっぱい。そして、マンゴーはビタミンA、βカロテン、ビタミンC、葉酸も含まれていて、紫外線を浴びた肌の回復や免疫力も整えてくれる栄養素が豊富。目の前のジューサーで作り立てを出してくれます。スムージーのように濃厚で美味しい。
さて、今夜のごはんは?次ページに続きます。
シンガポールに来たら、絶対食べてみたかった「名物」があるレストラン「喜臨門大飯店(ヒルマン・レストラン)」に到着。店内は満員の大盛況。
うれしいステッカーを発見しました。わたしも会員になっているスローフード協会が認定する「ヘリテージヒーロー賞」受賞のマーク。長年にわたり、伝統的で、なおかつ急速に消えてしまいそうになっている料理を守り抜いているレストランに認定されているのです。
店内にはヒルマンレストランの歴史が記されていました。1963年創業。最初の名物料理は土鍋の料理。料理を温かいまま長時間保て、しかも使い込むほどに料理がどんどん美味しくなる土鍋料理が大評判になったそうです。
土鍋料理だけでも20種類以上あって圧巻です。これは、地元の人イチオシの、牛肉の土鍋煮込み。辛そうに見えますが、ちょっとピリ辛くらいで、コクがあって美味しい。見た目の想像よりも味付けが優しくて後を引きます。
こちらは、八珍一品鍋(スペシャル五目土鍋煮込み)。たくさんの種類の野菜がぎっしり、海鮮出汁がきいていて、スープを一滴も残さず飲み干したくなる絶品の味わい。
実は、こっちが本命です。満を持して熱々で登場したのは、名物料理の「ペーパーチキン」。これ、これ、これ。これですよ。このレストランに来る人は、ほぼ、全員がこの料理をお目当てにやってきます。醤油、紹興酒、ごま油などで作る秘伝のタレに付け込んだ鶏肉を、パラフィン紙に包んで油で揚げて作ります。あげている間に包んでいる紙がパンパンに膨らみその中ににじみ出る肉汁で蒸し焼きになり、ここでしか味わえない逸品になるのです。
紙を破ると、熱々ほかほかのチキンが現れます。超高温で蒸し焼き状態になったチキンは、ふわふわに柔らかいのに弾力がある不思議な食感。肉汁が溢れ出し、たまらない美味しさです。後で知ったのですが、常連さんは、このまま白いごはんの上にのせてから紙を破るそうです。ジューシーな肉汁を余すことなくいただくご当地流。今度は必ずそうしよう。と心に誓いました。
喜臨門大飯店 HILLMAN RESTAURANT
http://www.hillmanrestaurant.com/
公式Website http://www.onsenbeauty.com
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