みなさん、「カスカラ」ってご存知ですか?
カスカラは最近、スーパーフードとして、話題にのぼることが多くなってきました。私は、友人の田中桜子さんに教えてもらいました。田中さんは、長年コスタリカに住んでいらっしゃって、今はコスタリカの文化交流事業に取り組んでいます。
カスカラとは、コーヒーの実から種(=すなわちコーヒー豆)を取り出した後に残る果肉を乾燥させたものです。
そもそも、コーヒー豆はどのようにして作られるかというと…。コーヒーの木になる実を割って、中から種を取り出し、加工したものがコーヒー豆となります。(コーヒーの実は、「コーヒーチェリー」と呼ばれるのですが、それは、花が散った後にできる真っ赤な実が、サクランボに似ているからなのだそうです)。
以前は、コーヒー豆を取り出した後に残る果肉や皮は、いわばゴミと考えられ、廃棄されていました。ですから、最近まで市場に出回ることはあまりなかったのだそうです。
それが、最近は、果肉を乾燥させたものに、お湯を注いで「カスカラティー」(コーヒーチェリーティーとも)として楽しむのが人気になっています。
私はカスカラティーの爽やかな風味がとても気に入ったので、最近よく飲んでいるのですが、人気の理由は、その味だけではありません。実は、スーパーフードと呼ばれるくらい、カスカラには高い抗酸化力を持った成分が含まれており、素晴らしい健康効果があるそうです。
抗酸化力とは、細胞の老化を抑えて健康を保つ働きのこと。抗酸化力の高い食材といえば、何年か前にスーパーフードとして日本に紹介され、今やすっかり定着したアサイーがありますが、カスカラにはなんとアサイーの15倍もの抗酸化力があるといわれています。
カスカラティーの作り方はとても簡単。カスカラをポットに入れ、熱湯を注いだら3分待てば抽出完了。色は紅茶のような色ですが、ほんのりとベリーのような甘酸っぱい味が口の中に広がり、ハイビスカスティーを飲んでいるような爽やかさがあります。
とても飲みやすいお茶です。これだったら、手軽に、おいしく、スーパーフードの抗酸化作用を取れるので、とってもうれしい一品ではないでしょうか? 普通にお茶として飲む以外に、お菓子などにも使えそう! これから、使い方をいろいろ研究したいなと思っています!