食いしん坊なんだけど、あまり料理が得意ではないミーナですが、新しいもの好きで、スーパーフードに興味ありあり。でも、種類も多いし、どう使うのかよくわからない・・・厳選10種類の効果と使い方を、2回に分けて、お届けですよ~
今、チェックしておきたいのはコレ!
話題のスーパーフード BEST10
スーパーフードはサプリメントのような効果を持ちながら、より自然な形で有効成分を摂取できるもの。単にその成分をとることだけを目的にするのではなく、普通の食材同様においしい料理に仕上げましょう。
また、スーパーフードにはオーガニック栽培や優れた環境で作られたものが多いのもよいところ。できるだけ余計な添加物の入っていない、生産や加工にこだわった商品を選んでください!
スーパーフードと言われるものには具体的にどんなものがあるのでしょうか?
そこで、日本人にも食べやすいスーパーフード10種類を、NY在住、日本スーパーフード協会代表理事のいとうゆきさんに厳選していただきました。ここでは、2回に分けてそのスーパーフードBEST10をご紹介します。
いとうゆきさん Yuki Itoh
profile
日本スーパーフード協会代表理事。料理研究家。不調をきっかけに独学で自然食や漢方など代替療法を学ぶ。その後、調理師免許を取得。国内外で自然食を学ぶ。現在NY在住、最新の健康食の普及に努める。近著に『自分で作る乾燥食品 簡単・おいしい52のレシピ』(アントレックス)
スーパーフードBEST10のうちまず最初の5種、順にご紹介します。
1 SPIRULINA スピルリナ
優れたアミノ酸バランスの
「プロテインクイーン」
■スピルリナとは?
約30億年前に出現した原核生物の仲間で、湖に自生する藻の一種です。
■含まれる栄養素
植物でありながら、アミノ酸バランスに優れた良質なタンパク質を55~70%も含みます。また、β-カロテンはにんじんの約20倍、鉄分はほうれん草の約45倍含有。緑黄色野菜の不足を補う食品としても注目されており、スピルリナ粉末スプーン1杯(約4g)で一日に必要な緑黄色野菜120g相当の栄養を摂取できます。
■活用法
アメリカではスムージーには欠かせない食材。エナジーバーやパンケーキなどでもよく用いられています。パウダーの形で販売されているので、家庭でもドリンクやカレーなどに手軽に活用できます。
2 ACAI アサイー
アマゾンの自然の恵みが
凝縮した「奇跡のフルーツ」
■アサイーとは?
ブラジル・アマゾン原産のヤシ科の植物。直径1㎝程度の小さな果実です。
■含まれる栄養素
目によいといわれる、アントシアニン(ポリフェノールの一種)が豊富。ブルーベリーや赤ワインに多く含まれるアントシアニンですが、アサイーに含まれるのは、赤ワインの約30倍。また、鉄分はほうれん草の約4倍、食物繊維はごぼうの約3倍、カルシウムは牛乳の約2倍、ビタミンEはかぼちゃの約2倍と、大変栄養豊富です。
■活用法
日本ではハワイ発のアサイーボウルが有名。その他、手軽にとれる紙パックに入ったジュースやゼリーも人気。パウダー状のものは、ヨーグルトに混ぜたりドレッシングに加えたり、いろいろ使えて便利です。
気になるあとの3つは次ページに!!
3 CACAO カカオ
ポリフェノールの抗酸化作用や
精神安定効果で注目!
■カカオとは?
スーパーフードとして注目されているのはカカオそのもの。白砂糖や乳製品、油脂を加えた「チョコレート」ではなく、カカオニブ(カカオ豆の外皮を取り除き砕いたもの)やカカオパウダーです。
■含まれる栄養素
抗酸化作用の高い、カカオポリフェノールが豊富。また、カカオの苦味成分であるテオブロミンには脳を刺激して集中力を高めたり、自律神経を調整してリラックスさせたりする効果も。マグネシウムやカリウム、カルシウム、鉄分などのミネラルや、食物繊維も含みます。
■活用法
デザートや菓子、ドリンクに。甘味を加える際は、アガベシロップなど、白砂糖以外のものにしましょう。
4 COCONUT ココナッツ
果肉にもジュースにも、
それぞれに優れた効能が
■ココナッツとは?
熱帯から亜熱帯に広く分布。古くから食料や医薬品に活用されています。
■含まれる栄養素
ココナッツオイルは、中鎖脂肪酸を多く含むため、体に蓄積されません。すぐにエネルギーへ変換されるので太りにくく、脳を活性化する効果でも注目されています。また、ココナッツパウダーは、食物繊維豊富で、低GI、低糖質、グルテンフリー。ココナッツシュガーは血糖値上昇の緩やかな糖。ココナッツウォーターは、人間の体液と電解質成分が似ているため、天然のスポーツドリンクとも言われています。
■活用法
オイルは炒め物のほかバター代わりにトーストに。パウダーは、小麦粉の一部に代えて糖質控えめの菓子やパンにおすすめです。
5 BEE PRODUCTS ビープロダクツ
優しい甘味がうれしい!
整腸作用や疲労回復効果も
■ビープロダクツとは?
bee(ビー)、すなわち蜜蜂が作り出す製品のこと。スーパーフードとしては、生はちみつやビーポーレン(蜂花粉)が注目を集めています。
■含まれる栄養素
一般に流通しているはちみつが加熱処理されているのに対して、生はちみつは非加熱。加熱によって失われてしまう成分が多く残っているのが魅力です。例えば、グルコン酸は大腸まで届きビフィズス菌を増やす作用があります。また、ビーポーレンは人の体を構成する20種類のアミノ酸すべてを含むほか、多種類のビタミン、ミネラルを含んでいます。
■活用法
ヨーグルトやドリンク、シリアルに。加熱せずにとるのがポイントです。
次回は、スーパーフードBEST10残りの5種類をご紹介します。
イラスト/かくたりかこ 構成・原文/瀬戸由美子
参考文献/いとうゆき『全米で大反響! スーパーフード便利帳』(二見書房)