この季節いただく熱々のオニオングラタンスープには目がないミーナです。それが、美味しくって、体が温まって、おまけに抗酸化作用もあるなんて、いいことづくめ。玉ねぎがあめ色になるまでじっくり炒めること30分ですが、その甲斐ありますよね。
βーカロテン、アントシアニン、アスタキサンチン
ファイトケミカルたっぷりのスープ&煮込み料理
「ファイトケミカル」は、野菜や果物に多く含まれる機能性成分のこと。 「体のサビ」すなわち酸化を抑える働きや脂肪燃焼効果、美肌効果、そして、抗酸化作用、免疫力アップ、老化予防など、さまざまな健康効果もありOurAge世代にうれしい成分がいっぱいです。
そこで、ファイトケミカルの特性である「加熱に強く、水や油に溶け出しやすい」ところを生かして、スープや煮込みにしてはいかがでしょうか。
ここでは、OurAge世代の美と健康をサポートする成分が凝縮したメニューをご紹介していきます。ぜひ毎日の食卓に!
今回は、玉ねぎの持つ抗酸化パワーを効率よく吸収できるスープレシピをご紹介します。
玉ねぎの抗酸化力はトップクラス。
あめ色に炒めてよりパワーアップ!
しっかり炒めることで玉ねぎの細胞膜が壊れ、ケルセチンなどの抗酸化成分がスープに溶け出します。
【オニオングラタンスープ】
チーズに含まれる脂肪がケルセチンの吸収をサポートしてくれます。
■材料(作りやすい分量)
玉ねぎ1½個(350g) にんにく(みじん切り)小さじ1
オリーブオイル大さじ1 白ワイン大さじ4 水800㎖ ローリエ1枚
塩・こしょう・バゲット・チーズ・パセリ各適量
■作り方
❶玉ねぎを繊維を断つように薄く切ります。
❷鍋にオリーブオイル、①、にんにくを入れ、弱火でじっくりと30分かけ、あめ色になるまで炒めます。15分くらいたったら水大さじ1(分量外)を回しかけ、鍋肌についているこげつきをこそげ落とします。この作業を5分おきに3回繰り返します。
❸白ワイン、水、ローリエを加え、さらに30分アクを取りながら煮込む。塩、こしょうで味を調えます。
❹1㎝の厚さに切ったバゲットにチーズをのせ、オーブントースターでこんがりと焼きます。
❺器に③のスープを注ぎ、④をのせ、パセリを飾って仕上げます。
玉ねぎに含まれる
〈ケルセチン〉
抗酸化作用のほか、抗アレルギー作用、生活習慣病の予防効果でも注目されている成分。そばやりんごにも含まれています。水に溶け出しやすいので、スープにすると効率よく摂取できます。また、油脂と一緒にとると吸収率がアップします。
次回は、ポリフェノールが多く含まれる黒米を使った、食べるスープレシピをご紹介します。
撮影/板野賢治 料理・スタイリング/沼津りえ イラスト/かくたりかこ
構成・原文/瀬戸由美子