台湾の温泉へでかけました。台湾は昭和20年までの50年間の日本統治時代に温泉文化が浸透し、たくさんの温泉地が点在しています。烏来(うらい)温泉は台北市内から1時間あまりで行ける温泉地なのですが、街から山道を登っていくと、どんどん秘境の雰囲気になっていき、巨龍が住むと言われている渓谷沿いにひろがる烏来温泉へ到着します。お祭りのように賑やかな店が続く温泉街の奥には幽境の雰囲気漂う滝や、岩の神様が願いを叶えてくれる「雲仙楽園」があり幻想的な景色が広がります。
烏来温泉は台湾の原住民族であるタイヤル族の地で、その伝統とともに、食文化も継承されています。温泉街にはたくさんの食堂が並び、気軽に地域特有の料理をいただけます。印象的だったのは、野菜や薬草、スパイス、果物の多彩さ、それも有機は当たり前のフレッシュな素材がいっぱい。
料理は「元気養生」をテーマにしたものが多く、素材の味を活かした薄味仕立てで優しい味です。特に美味しくて、すごく体が温まり、なおかつ循環促進されて感激したのはタイヤル料理の代表的なスープ「馬告南瓜鶏湯」。タイヤル族が多用する山椒の実(そんなに辛くはありません)とレモングラス、生姜などが入った、鳥肉とかぼちゃのスープです。体を温めて発汗させる作用、利尿作用、そして骨ごと煮た鳥肉でコラーゲンもたっぷり。
カジュアルな宿から素敵な隠れ家リゾートまで様々な宿がありますが、OurAge世代のみなさんに、ぜひおすすめしたいのは「Volando Urai」。ルレ・エ・シャトーにも所属している台湾の中でもトップクラスのスパリゾートです。アーティスティックなパフォーマンスでのお迎えは別世界の気分です。
大浴場や露天風呂は男女別にあり、日本の温泉と同じように温度も高く、水着不要で気持ちよく楽しめます。ゆったりとした渓流を望む部屋のお風呂も温泉、好きな時に蛇口をひねって源泉を注ぐことができます。烏来温泉は、弱アルカリ性の炭酸水素塩泉、つるんつるんの感触でお肌すべすべ、まるで美容液のようです。
ホテルにあるDasha Spaでは五行経絡のカウンセリングを受け、その時の体、精神、内臓の状態をチェック。温泉入浴の後、それぞれの状態にあわせたトリートメントが受けられます。
石井宏子
公式Website http://www.onsenbeauty.com
ブログ「温泉セラピー」 http://onlyfor.cocolog-nifty.com/blog/
facebook http://www.facebook.com/onsenbeauty