脳を元気にする「ブレインフード」徹底研究
認知症患者が激増している今、健康寿命を延ばすには、まず、脳の元気を保つこと! それが、毎日口にするもので変わってくるとしたら、その食材と食べ方を、ぜひ知りたいもの。
実は身近にあるブレインフードに注目して、毎日の食卓の工夫からできることを、探してみました!
DHA・EPAとタンパク質がダブルでとれる健脳「魚介」
刺身や加工品を上手に活用して
手軽に、おしゃれに楽しむ魚介料理
魚介類は、DHA・EPAといった良質な脂質とタンパク質がダブルでとれる、優秀な健脳食材です。刺身や加工品を使えば面倒な下処理は不要。上手に活用して毎日の料理に魚介を取り入れましょう。
ここでは、料理教室「Salonde R」主宰の山田玲子さんに、魚介を上手に使ったお料理を教えていただきます。
今回は、涼しげな見た目でさっぱりした味わいの「帆立貝柱」を使ったお料理のレシピをご紹介します。
魚を毎日の食卓に取り入れ
若々しい脳を保つ!
脳を活性化させる栄養がたっぷり詰まった魚は、毎日上手に使えるようにレシピを工夫したいもの。
DHA・EPAは加熱調理による損失が大きいため、「生でとるのが最も効率的」と言われています。
刺身用の魚は下処理不要。手軽に調理できるので、いろいろな料理に活用してみましょう。
「刺身を購入する場合は、特に鮮度にこだわりたいですね。身に弾力やツヤのあるものが新鮮。反対に、身がくすんでいたり、ドリップが出ているものは、鮮度が落ちているので避けましょう」と山田玲子先生。
また、魚介の加工食品も、簡単に調理できて便利なので、ぜひ常備を。缶詰の場合は、加工することで骨まで食べられるようになり、栄養価がアップするといううれしいおまけも。商品により味が大きく違うので、できるだけ良質なものを選んでください。化学調味料などの添加物を使わないこだわりの商品もあります。
【帆立貝柱とみょうがの梅風味】
帆立貝柱を梅、みょうがで爽やかに仕上げました。
涼しげなグラスに盛りつけ、夏のおもてなしにも
■材料(5人分)
帆立貝柱(生)5~6個
みょうが3個
きゅうり1本
ぽん酢しょうゆ大さじ1
梅肉大さじ1
マヨネーズ大さじ½
■作り方
❶帆立貝柱はさっと霜降りにして、さいの目切りにします。みょうがはせん切り、きゅうりは縦半分に切って小口切りに。
❷①をボウルに入れ、ぽん酢しょうゆを加えて混ぜます。
❸器に盛り、梅肉とマヨネーズを合わせたソースをかけます。
次回は、「アジのたたきメキシカン風」のレシピをご紹介します。
撮影/板野賢治 料理・スタイリング/山田玲子
構成・原文/瀬戸由美子 撮影協力/Table & Style