ベジプレート、どう盛りつけるときれいに見える!?
こんにちは! 野菜料理家の庄司いずみです。
料理はおいしさはもちろんですが、見た目も大事。盛りつけ方によってずいぶん違うと、最近痛感しています。
というのも、今年2月に自分のスタジオをかまえて料理教室も定期的に開くようになったから。
教室開催のお知らせに料理写真を載せたり、料理教室で作った料理を撮ることも多いのですが……。おいしそうに撮れることもあれば、ちょっと残念な写真になることも、やはりあるのです。
曲がりなりにもブログを長くやっていて、料理の写真はちょいちょい撮ってはいましたが、1食分の献立写真はあんがい難しい。
しかも、料理教室では白い大きな皿にワンプレート盛りするのが、お決まりのパターン。
簡単そうに見えて、ワンプレート盛りというのが実はテクニックが必要なようなのです。
へたすると乱雑に見えたり、品数が多くてもしょぼく見えることも。けれど、いくつかのコツさえ抑えれば、あれこれお皿を並べるよりもお洒落に見えるし、何よりひと皿盛りはラクチンです。
キレイに見えるコツその1。高さにメリハリをつけること。
たとえばこちらはパスタを中心に、サブおかずやサラダを盛りつけたプレートです。このときに、お皿全体にだらーっとパスタが広がってしまうとなんともしまりがありませんし、ほかのものを盛り合わせる余地がなくなります。
パスタプレートなら、トングを使い、クルクルと巻きながら高さを出すのがまず鉄則。
配分も大事。ひと皿に何品盛りつけるのかを最初に確認します。たとえばこの場合なら、パスタとサラダ、きのこの肉団子風のワンプレート盛り。
つまり3品を盛り合わせることになりますが、その場合はお皿を三等分にし、盛りつけていきます。
コツその2。盛りつける品数に合わせ、皿を等分に使うこと。4品ならこんな風なのですが……。
実はこれは失敗例。
なぜなら、4品全部が等分すぎるのがまずいけません。量や高さも同じくらい。メリハリがなく、なんだかもったりした印象です。
コツその3。高さにメリハリをつけにくい時は皿on皿で変化をつけること。
ワンプレートでの盛りつけといえば、お手本はカフェ。こちらは三軒茶屋にあるカフェ、オハナのランチプレート。玄米ごはんとサラダはプレートにじかに盛られていますが、メインディッシュや小さなおかずは大きさ違いの白い器に盛られています。
味が混ざるのが苦手という方は案外多いですが、皿on皿の盛りつけならば味が混ざる心配がないし、高低も簡単につけられるのが最大のメリット。メリハリがついてお洒落に見えるから、ぜひ真似したいテクニックです。
重ねる皿はたくさんでもかわいいし、ひとつだけをアクセントに使っても。
こちらは赤坂にあるカフェ、bojiのランチプレート。野菜のお総菜の盛りあわせなのですが、ギュッと寄せて盛りつけ、小さな白い器をひとつ重ねることで、グンとお洒落に見えますね。
こちらは表参道にあるシンシアガーデンカフェのテンペカツバーガープレート。こちらも皿on皿でメリハリをつけています。上に乗せるお皿よりバーガーのほうがグッと高いのにも要注目。お皿自体は小ぶりでも、高さを出すことでボリューム満点に見せる効果があります。
お皿の大きさも重要なポイントです。
大きめの器に余白を作って盛りつけるとお洒落で大人っぽい印象になりますし、このプレートのように小さめのお皿にギュッと隙間なく盛りつけると、見るからに”たっぷり”な感じ。元気いっぱいのボリュームプレートに見せる効果があります。
これはカフェではなく、私の教室で紹介した料理の写真ですが……。
コツその4。たくさんの色を盛り合わせること。
高さなどでメリハリがつけにくい献立の時は、彩りが頼り。レッドキャベツの紫色やレモンの黄色、ラディッシュの赤、ゴーヤの緑など。数多くの色を入れることでパッと華やかで、おいしそうに見えるのです。
コツさえ覚えればワンプレート盛りは簡単です。ぜひお試しくださいね。
そうそう! 参考にさせていただいたカフェは、いずれも私の大のお気に入りのお店ばかり。おいしい野菜料理が食べたくなったらぜひ行ってみてくださいね。
庄司いずみ
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