ダシがわりに使える、うまみたっぷりの豆乳の話
こんにちは! 野菜料理家の庄司いずみです。
前回は、特別な製法で作られたプレミアム豆乳のうち、生クリームのように濃厚な豆乳のことをご紹介しましたが、今回はもう一つのプレミアム豆乳をご紹介しましょう。
USS製法という新しい技術で作るプレミアム豆乳は、豆乳を二つに分離。一方は前回ご紹介した濃久里夢。こちらは生クリームのように濃厚な豆乳。
そしてもう一方は、低脂肪でさらさらの美味投入という豆乳です。
今回は後者、美味豆乳が主役。
こちらの豆乳は低脂肪、低カロリーでありながらうまみがギューッと詰まっています。
もちろん普通の豆乳同様そのまま飲んだり、スムージーなどに使うのもいいのですが、私のおすすめはそのうまみを生かし、ダシがわりに使うこと!
昆布だしや鰹だしと同じような扱いで、煮炊きに使うのです。
一番簡単なのは、汁もののだし汁として使うこと。
塩でシンプルに味をつけた洋風の豆乳スープもおいしいのですが、まずは毎日食卓にのぼるみそ汁のベースに使ってみてください。
使い方は簡単。だし汁がわりに好みの具材を入れて火を通し、いつも通りに好みのみそを溶き入れるだけ。
おなじみの豆腐とわかめの味噌汁でもいいし、写真のブロッコリーのみそ汁のように、グリーンの野菜をサッと煮て作った美味投入の味噌汁は、緑と白で目にも鮮やかです。
味噌ではなく、しょうゆ味の汁ものにも合いますよ。
根菜色々と豆腐を美味投入で煮込み、しょうゆで味をつけた豆乳けんちんなんて最高のおいしさです。
「美味投入以外で作るには?」とよく尋ねられ、「昆布だしと普通の豆乳を半々に割って使うと割と近いかも」とお答えしますが、正直言うと……。
美味投入だけで煮た汁もののおいしさを知ってしまうと、このやり方ではうまみが足りないように感じます。それくらいおいしい。
うまみがとっても多いから、みそにしてもしょうゆにしても、味つけが最小限でいいのも素敵。
結果的に減塩にもつながります。
中華料理のクリーム煮風の料理も、この豆乳があれば簡単。
一品足りないときに、私がよく作るのがきのこの豆乳煮。
好みのきのこをしょうがなどと一緒に炒めて美味投入でサッと煮、しょうゆなどで味をつけます。これを水溶き片栗粉でとろみをつければ出来上がり。
青梗菜やほうれん草のクリーム煮風も、同じように作れます。
鶏ガラやスープのもとなど使わなくてもうまみは十分。ごく簡単なお助けおかずです。
でも、一番のおすすめ料理は実はこれ!
豆乳の浅漬けです。
美味投入1/2カップに対して小さじ1/2ほどの塩を入れてかき混ぜ、溶かします。これが、いわば浅漬けのもと。
ここにきゅうりやかぶ、にんじんなど、好みの野菜を適当に切ってつけ込みます。
やることは以上! このまま冷蔵庫に入れ、一晩漬ければ出来上がり。
これだけなのですが……。これがビックリするほどおいしいのです。
美味投入のうまみのおかげでしょうか。野菜の風味やうまみが閉じ込められ、いつもの塩漬けよりグンと複雑でいい味に。
うまみたっぷりだから、減塩中の方はこれより塩を控えてもいいですよ。
塩を控えた変わりに鷹の爪や薄切りにんにくを入れて風味を補っても。こうするとオイキムチのような味になり、それもおいしい。
1/2カップの美味投入、小さじ1/2の塩のつけ汁なら、200gくらいの野菜がちょうどいい量。きゅうりなら2本、かぶなら2個、にんじんなら小一本くらい。
これくらの量はすぐにパリポリ食べきってしまうくらいおいしいから、せっかく作るならたっぷりめに作ることをおすすめします。
ただそうなると、残ったつけ汁がもったいない。
もちろん捨ててはいけません! つけ汁の材料は、美味投入と塩だけ。そこに野菜のうまみまで溶け出しているのだから、それこそはスープベースに最適です。
このままではしょっぱいので、美味投入や昆布だしで好みの塩加減まで伸ばしたもので、あり合わせのきのこや野菜をサッと煮れば、とびきりおいしい豆乳スープになりますよ。
おいしい豆乳は最後の一滴まで残さずに! 丸ごと味わってくださいね。
10月5日に発売となった新刊 「料理がとびきりの味に プレミアム豆乳マジック!」 にもたくさんの豆乳レシピを紹介しているので、そちらもぜひぜひチェックなさってくださいね。
※紹介記事は、こちらにあります。
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