オメガ3系脂肪酸の宝庫!
「ひょう」に山形で出会いました!
私が最近携わっているお仕事に、熱中小学校という「廃校再生プロジェクト」があります。これは、「もういちど7歳の目で世界を…」をテーマに、各分野で活躍する講師が、山村の廃校で大人向けにユニークな授業を行うというもの。私は家庭科の先生として参加しています!
そんなご縁で、最近、山形県高畠市に行く機会が何回かありました。そして、そこで出会ったのが「ひょう干し」。これ、何かご存じですか?
「ひょう」とは、暑い日差しが照りつける夏場に、畑や道端で見かける雑草、「スベリヒユ」のこと。摘んでも摘んでも、生えてきてしまう畑のやっかいものですが、山形県ではゆでてからし和え、おひたしなどにして食べます。
そして、「ひょう」を、さっとゆでて天日で干したのが「ひょう干し」。地元の人々の日々の食卓で愛されている保存食です。
また、その呼び名「ひょう」には「ひょっとして良いことがあるように」との願いをこめられており、お正月には縁起のよい食べ物として利用され、親しまれています。
上の画像は干した状態のもの。それを戻すと下の画像のようになります。
そんな、「スベリヒユ」…。実は優秀なアンチエイジング食材なのです。脳や体の細胞を若々しく保つことで注目を集めている「オメガ3系脂肪酸」の含有量が、なんと全植物中最高! さらに、「天然の抗生物質」とも呼ばれるほど、さまざまな有効成分が含まれており、古くから薬草として用いられてきました。
今日は、地元で一番親しまれている食べかた、煮物をご紹介いたします。独特の食感がクセになる心地よさ、ほろ苦い大人の味で、お箸がすすみますよ!
ひょうの煮物
材料(作りやすい分量)
ひょう(戻したもの)…25g
糸こんにゃく……………30g
にんじん…………………30g
たけのこ…………………30g
油……………………大さじ1
だし汁…………………150ml
砂糖…………………大さじ1
しょうゆ……………大さじ1
酒……………………大さじ1
※ひょう干しの戻し方:ひょう干しを洗って水から火にかけ、煮立ったら火を止め、そのまま一晩つけておく。翌日、水を2~3回取り替える。
作り方
①ひょうを3~4cmの長さに切る。糸こんにゃくは食べやすい長さに切る。にんじんはせん切りに、たけのこも細く切る。
②油で①をさっと炒めて、だし汁と調味料を加える。中火で煮汁がなくなるまで煮る。
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