伝統野菜と流行のスーパーフードのコラボ!
会津地方には、「会津伝統野菜」と呼ばれる野菜がいろいろあることを、みなさんご存じでしょうか?
伝統野菜とは古くから親しまれ、栽培されてきた、その土地古来の在来種の野菜のこと。会津地方には、冬の厳しい気候に耐えながらも、肥沃な大地の恩恵を受けて生育する野菜が多種あり、それらが会津独自の食文化をつくってきました。
「会津伝統野菜」と呼ばれるものには、茎立ち菜やあさづき、立川ごぼう、小菊カボチャなどがあります。今日紹介する茎立ち菜はアブラナ科の植物。菜の花の仲間です。万葉集にも登場することから、古くから人々に愛されてきたことがわかります。
また、秋に種を蒔いておくと春に芽を出すので、春の遅い雪国では、春の訪れを知らせる植物として愛されています。
冬を越す野菜は、寒さに負けないよう、葉に糖分を多く蓄えるため、他の季節の野菜に比べて甘みが多いのが特徴です。
さらに栄養の点では、ビタミンA、C、Eや、ピリッとする辛み成分のイソチオシアネートなど、強い抗酸化作用を持つ成分を多く含むというのが嬉しいですね。ミネラル類や食物繊維も豊富です。
このように栄養価が高いことから、特に食べ物の種類の少ない時代には、貴重なものだったようです。江戸時代頃から各地で栽培されてきたとのことですが、現在、生産量が大きく減少しているというから残念。ぜひ、伝統を繋いでいきたいですね。
さて、今回は、古くから会津地方で愛されてきた伝統野菜の茎立ち菜を、今話題のスーパーフード、フラックスシード(亜麻仁)と組み合わせ、ごま和え風の一品に仕上げてみました。フラックスシードにはオメガ3系脂肪酸、食物繊維、抗酸化成分が豊富です。新旧・2つの健康食材のコラボレーションをお楽しみください!
茎立ち菜のフラックスシード和え
材料
茎立ち菜 1把
Aフラックスシード(粉末) 大さじ1と1/2
Aフラックスシード(粒) 大さじ2
Aしょうゆ 大さじ1と1/2
Aみりん 大さじ1と1/2
作り方
①茎立ち菜をさっと茹でて水気をしぼり、長さ3センチくらいに切る。
②Aの材料を混ぜ合わせて衣をつくり、①を和える。
NEWS
山田玲子先生の最新刊、『NY発! サラダBOWLレシピ~野菜と雑穀でヘルシー! 』(大和書房)が好評発売中です。
スムージー、ジャーサラダ、次はこれ! いまNYで大人気の雑穀ワンプレートサラダが日本上陸。 BOWL(ボウル)はリーフ野菜をベースに、キヌアや麦、玄米などの雑穀、ココナッツやチアシードなどのスーパーフードや豆類などを自由に組み合わせた、ワンプレートサラダのこと。流行に敏感なNYでは、このBOWLを扱うサラダ店が急増中。今回のレシピ本では、NYスタイルのBOWLを日本の家庭向けにアレンジ。日本で手軽に手に入る食材を使いつつも、和洋中などジャンルを問わず、おいしさと栄養価の高い組み合わせで、おいしくヘルシーなBOWLレシピをご紹介。
山田玲子公式HP http://www.reiko-cooking.com/