お医者さんのお墨付きを得た2大健康食の魅力をご紹介するシリーズ、最後は豆乳ヨーグルトのアレンジレシピです。さっそく試して植物性乳酸菌を手軽に摂りましょう。
すご腕乳酸菌で体快調!
豆乳ヨーグルトアレンジレシピ
レシピ指導の先生は
小山有希さん
Yuki Koyama
1978年生まれ。料理研究家。おいしくて「病気になりにくい心身を作り、健康を維持する」レシピを提案。母親の闘病を機に豆乳ヨーグルトに出会い、その効果を実感。以来作り続けている。雑誌、テレビ、企業へのレシピ提供など幅広く活躍中。パン教室も主宰。
植物性乳酸菌が腸をキレイに。どんどん作れて手軽!
「もともと発酵食品作りが好きで、母が深刻な病気になったとき、私が作った豆乳ヨーグルトを食べ続けて症状が改善。以来、その健康、美容効果の虜に。お通じもよく、花粉症も改善。大豆イソフラボン効果で更年期の不調にもよいよう。発芽玄米を使うことで栄養価がよりアップするレシピです。
豆乳は常温でスタート。種菌がなかなか固まらないときは発酵が進んでいないので、温かい場所へ移動を。逆に分離やひび割れが出てきたときは過発酵。固まり具合をみながら作ってみてください」
健康維持、ダイエット、美肌にも◎ 。
こんな魔法の健康食、アリ!?
豆乳ヨーグルト
基本の作り方
【種菌】
材料
発芽玄米……小さじ1
豆乳(無調整)……200㎖
* 30分ほど常温においた豆乳を用意
作り方
1 熱湯消毒した容器に発芽玄米(洗わない)を入れ、開封したての新鮮な常温*の豆乳50㎖を加える。ラップをして1~2日程度、常温でおく(1次発酵)。
2 ①が容器を傾けても動かないくらいに固まったら、さらに常温*の豆乳50㎖を加える。発芽玄米が浮き上がらないように静かに注ぎ、混ぜずにラップをし、半日~1日程度、常温でおく(2次発酵)。
3 ②が容器を傾けても動かないくらいに固まったら、常温*の豆乳100㎖を加える。混ぜずにラップをし、常温で6~8時間おく(3次発酵)。
4 ③が市販のヨーグルトのように滑らかに固まったらすぐ冷蔵庫へ。完成の目安はヨーグルト特有の酸味のある香り。
※種菌は冷蔵で1カ月を目安に保存を。
次のページでは豆乳ヨーグルトの作り方をご紹介します。
【豆乳ヨーグルト】
材料
種菌……大さじ2
豆乳(無調整)………500㎖
作り方
1 熱湯消毒した容器に種菌を入れ、常温*の豆乳を加える。種菌を入れるスプーンも熱湯消毒を。
2 ダマができないように、スプーンでよく混ぜる。
3 ふたやラップをして6~8時間、常温でおく。固まりにくい場合は温かい場所やおく時間を長めに。
4 市販のヨーグルトのように滑らかに固まったら、冷蔵庫へ。完成の目安はヨーグルト特有の酸味のある香り。
いよいよ豆乳ヨーグルトのアレンジレシピをご紹介! 詳しくは次のページで。
さよなら老廃物。春野菜と合わせて最強デトックス
菜の花とアサリの豆乳ヨーグルトシチュー
材料(2人分)
菜の花……1/4束(約50g)
アサリ……100g
玉ねぎ……1/2個
にんじん……1/2本
コンソメ……小さじ1
塩……小さじ1/3
こしょう……少々
豆乳ヨーグルト……100g
オリーブオイル……大さじ1
薄力粉……15g
豆乳……2カップ
作り方
1 菜の花は3㎝長さに切る。アサリは砂抜きをし、玉ねぎ、にんじんは1㎝角に切る。
2 フライパンにオリーブオイルをひき、玉ねぎ、にんじんを炒める。玉ねぎが透明になってきたら、薄力粉を加え、全体が馴染んで粉っぽさがなくなったら、豆乳の半量をそそぎ、よく混ぜる。
3 全体が馴染んだら残りの豆乳を加え、滑らかになるまでよく混ぜる。アサリ、コンソメ、塩、こしょうを加え、全体にとろみがつくまで火にかける。
4 アサリの口が開いたら、菜の花を加える。菜の花に火が通り、色が鮮やかになったら豆乳ヨーグルトを加え、塩・こしょう(分量外)で味を調え、器に盛りつける。
筋肉の材料、良質なタンパク質が豊富
サワラの豆乳ヨーグルト西京焼き
材料(2人分)
サワラ……2切れ
豆乳ヨーグルト……50g
白味噌……100g
酒・みりん……各25㎖
作り方
1 サワラの切り身に、余分な水分と臭みを取り除くため、軽く塩(分量外)をふって約10分おき、出てきた水分をキッチンペーパーなどでふき取る。
2 ①でサワラにふり塩をしている間に、ボウルなどに豆乳ヨーグルト、白味噌、酒、みりんを加え、よく混ぜ、味噌床を作る。
3 まんべんなく味噌床をつけたサワラをポリ袋に入れ、空気を抜いて口を閉じ、冷蔵庫で半日以上ねかせる。
4 サワラの表面についた味噌床を軽くぬぐい、魚焼きグリルで、中火程度の火加減で、両面色よく焼き上げる。
美肌をつくる3大"神"食材
オレンジとセロリの豆乳ヨーグルトスムージー
(写真)
材料(1人分)
豆乳ヨーグルト……100g
セロリ……30g
オレンジ……1/2個
トッピング用オレンジ……適量
作り方
皮をむいたオレンジ、セロリはひと口大に切り、滑らかになるまでミキサーにかける。トッピング用オレンジをのせる。
腸がきれいになると免疫力が上がり、疲れ知らずの毎日に。豆乳ヨーグルトは、脳の働きをよくするレシチンも豊富で、自律神経も整えて、心身ともに絶好調!
撮影/工藤睦子
スタイリスト/中野径恵
イラスト/長谷川まき
料理製作/伊藤朗子
取材・原文/島田ゆかり