地球が調理する温泉グルメ
~大分県・別府明礬温泉~
日本の温泉地の横綱といえば、大分県・別府温泉郷。その中でもあちこちで湯けむりが上がり、生きている地球のエネルギーを感じられる温泉地のひとつが「明礬温泉」です。硫黄の香りが漂い、温泉は白濁する硫黄泉。湯の花を採取する小屋が並ぶ風景もこのエリアならではです。
そんな別府明礬温泉に出かけると、必ず立ち寄りたくなるスポットが「岡本屋売店」。その名をとどろかせた名物は「地獄蒸しプリン」。売店の中にも外の駐車場にも、もうもうと高温の温泉蒸気が上がる「地獄釜」があって、ここで“蒸し調理”をするのです。
この「地獄蒸しプリン」は、こっくりと濃厚な味わいで、パワフルな硫黄泉に入った後のエネルギーチャージに欠かせないスイーツです。今回の旅でも、硫黄泉でガツンと発汗して全身の巡りが良くなったところで、さっそく、地獄プリンを目指して岡本屋売店へ。
そういえば、お昼ごはんもまだだったから、何かここでいただこうかしら。と、見渡すと、目についたのは「塩たまご」。1日100個限定。じっくり数時間かけて地獄釜の温泉蒸気で蒸すと、白身は煮卵みたいな褐色になって、黄身まで温泉の塩味がいい感じに染み込むのです。
今回もっとも忘れられない旅ごはんとなった料理は……、次ページで!
そのまま食べても絶品なのですが、今回初めていただいて、忘れられない旅ごはんになったのは、この塩たまごを使って作った「地獄蒸したまごサンドイッチ」。これにはノックアウトでした。
温泉の風味がぎゅっと染み込んだ「地獄蒸しのゆで卵」を玉子サンドにしてしまうなんて・・・。どうして、これまで誰も思いつかなかったのでしょうか。いまだかつて食べたことのないコクと風味。これがマヨネーズと絡まってこってりと濃厚。この卵の具がこれでもかと入っていて大迫力。それが不思議といただいてみると、合わせたきゅうりが爽やか。薄切りふわふわの柔らかでシンプルな食パンが全てをまとめ上げて、上級グルメになっているのです。
卵はわたしたちの体に必要不可欠な必須アミノ酸をバランスよく含んでいます。良質なたんぱく質を地球のミネラルと一緒に取り込める「温泉蒸したまご」は元気な体、美肌の強い味方ですね。
レトロな雰囲気がそのまま残る岡本屋売店。地球の恵み=温泉のミネラルを体の中からもいただける“温泉グルメ”が揃っています。
岡本屋売店
http://www.jigoku-prin.com/shop/index.html
石井宏子
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