料理家・山田玲子さん × 女医・渡邊千春さんが提案する
もち麦とヘルシー食材で作る、美腸・美肌レシピ
山田玲子さんは、簡単に作れておもてなしにも使えるおしゃれなレシピで人気の料理家。おいしくて健康によいもち麦が大好きで、日々の料理に取り入れているそうです。
そこで、前回登場してくださった、同じくもち麦好きの女医、渡邊千春先生とコラボ。最強の美腸・美肌メニューを提案してくれました。
山田玲子さん(左)
1959年生まれ。東京・浜田山と麹町で料理教室「Salon de R」を主宰。健康を考えたおしゃれで作りやすいレシピが人気。近著に『NY発! サラダBOWLレシピ 野菜と雑穀でヘルシー』(大和書房)。OurAgeのコラム「食のパワーを求めて東奔西走!」も好評連載中
渡邊千春さん(右)
’68年生まれ。医学博士・日本皮膚科学会認定皮膚科専門医。東京医科大学卒業後、東京医科大学皮膚科勤務。その後、肌クリニック大宮 ベルビー赤坂総院長などを経て2012年に千春皮フ科クリニックを開院
ゆでたもち麦を冷凍して
ストックしておけばいつでも手軽に!
もち麦には水溶性食物繊維が豊富! 水溶性食物繊維は腸の調子を整え、美肌にも効果的な成分ですが、現代人には不足しがち。美と健康を考えたレシピの開発を数多く手がける山田玲子さんは、もち麦を積極的に取り入れています。
「もち麦のよいところは、毎日の食事に無理なく、簡単に取り入れられるという点ですね。いくら健康によい成分が豊富でも、たまに食べるだけではその効果があまり期待できませんから…。もち麦ならご飯に混ぜて炊くだけでもOKですし、どんな食材とも相性がよいので、さまざまな料理に使えますよ」と山田さん。
そこでおすすめしたいのが、もち麦をゆでて冷凍しておくこと。使う分だけ解凍してすぐに使えるので便利。 ショートパスタの感覚でサラダやスープのトッピングに使ったり、肉だねに加えたり…。いろいろな料理使ってそのモチモチ&プチプチ感を楽しみましょう。
さらに、ミキサーにかけるとほどよいとろみが出るので、スムージーに加えるのもおすすめ。腹持ちがよくなって、ダイエットにも効果的です。
以下の方法を参考に、ぜひ冷凍庫にストックを。料理の幅も広がりますよ!
<もち麦のゆで方>
鍋にたっぷりの水を入れて沸騰させ、約15分間ゆでる(水分を吸ってふっくらとしたらゆであがり)。ゆであがったザルにあげてよく水けをきる。
<冷凍の方法>
チャック付きの保存袋に入れる。平らにならし、袋の空気を抜いて冷凍する。
★次のページでは、こうしたゆでたもち麦を活用したレシピをご紹介しましょう。
<山田玲子先生×渡邊千春先生のおいしくて簡単! もち麦レシピ>
■もち麦入りネバネバサラダ
一皿で大満足のごちそうサラダです。
納豆から良質な植物性タンパク質も摂取できます。
材料(作りやすい分量)
サラダ用ケール……50g トマト……1個
アボカド……1/2個分 オクラ……20g
ひきわり納豆……1パック(約45g) ゆでたもち麦……90g
<ドレッシング>
レモン汁……大さじ11/2 油……大さじ3
塩・こしょう……各少々 しょうゆ……大さじ11/2
作り方
①ケールは洗って水気を切り、ひと口大に切る。トマトとアボカドは1cm角に切る。オクラはさっとゆがいて小口切りにする。
②皿にケールを敷き、トマト、アボカド、オクラ、納豆、ゆでたもち麦を並べる。
③ドレッシングの材料を混ぜ合わせ、②にかける。
【千春先生’s POINT】
腸内環境の整備に役立つ善玉菌を豊富に含む納豆と、善玉菌のエサである水溶性食物繊維を豊富に含むもち麦との組み合わせは、美腸の最強コンビです。また納豆やオクラのネバネバは保湿効果が高い成分なので、美肌に役立ちます。アボカドからは若返りのビタミンとも呼ばれるビタミンEをたっぷりと摂取できます。
■ほうれん草のスープ
スープの中に隠れたもち麦のおかげで食べごたえ十分。
腹持ちがよいので、朝ごはんにもおすすめです。
材料(2人分)
ゆでたもち麦……45g ほうれん草……100g
玉ねぎ……50g チキンブイヨン……200ml
豆乳……200ml オリーブオイル……適量
作り方
①ほうれん草はゆでてから適当な長さに切る。玉ねぎは薄切りにする。
②玉ねぎをオリーブオイルで炒めて、しんなりしたらほうれん草、もち麦を入れて炒める。
③チキンブイヨンを加えて火にかける。軽く加熱したら火から下ろし、ミキサーにかける。
④③を鍋に戻し、豆乳を加えて温める。
【千春先生’s POINT】
ほうれん草に含まれるβ-カロテンには、老化を促進する活性酸素のダメージから細胞を守る力があります。また血液を作るのに欠かせない鉄分や、コラーゲンの生成に欠かせないビタミンCも豊富です。牛乳を使用してもOKですが、豆乳を使うことでOurAge世代が積極的にとりたいイソフラボンも摂取できます。
もち麦とヘルシー食材を組み合わせたレシピ、いかがでしょうか。どちらも簡単に作れますのでぜひトライを!
もち麦の優れた点についてと、千春先生のいつものもち麦レシピは、第1回をチェック!!