目の不調には、この対策!
過去、OurAgeでは「飛蚊症(ひぶんしょう)」「加齢黄斑変性(かれいおうはんへんせい)」「眼瞼下 垂(がんけんかすい)」など、さまざまな目の不調を取り上げてきました。そしてそのたびに反響の大きさに驚かされました。
やはりみんな「見えにくさ」を感じている、目の悩みを抱えている…そこで今回は気になる「目」について、Part1~6に分けて大特集でお届けします!
Part 2
いつからかけるべき? 私に合うレンズは?
素朴な疑問からおしゃれメガネ店まで、ALLナビ!
買うべき「老眼鏡」教えます!
老眼だからとネガティブにならないで。最適な老眼鏡を手に入れることこそ、快適な日々の始まりです!
スマートに美しく、時に楽しく老眼鏡とつき合うすべを紹介します。
Q & A
老眼レンズに関する疑問
老眼鏡とはいえ、選ぶときの目安になるのはなんといってもレンズそのもの。
レンズの種類を知っておくといざ買おうというとき、スムーズです。
今回は、「老眼レンズに関する疑問」Q&A26~27までをご紹介します。
[ 教えてくれたのは… ]
■大倉萬佐子さん(眼科医)/Masako Okura
1961年生まれ。本誌「素敵女医」シリーズでもお馴染み。アイクリニック天神院長、瞳美容研究所代表理事。目から始まる美容と医療を合わせた「瞳美容」をキーワードに活動
■岡田哲哉さん(グローブスペックス代表)/Tetsuya Okada
1959年生まれ。2017年「世界一のメガネ店」に選ばれた「グローブスペックス」代表。ファッションとしてのメガネ、医療機器としてのメガネ、どちらの知識も豊富
■古屋和義さん(れんず屋代表)/Kazuyoshi Furuya
1965年生まれ。日本初のメガネレンズ専門店「れんず屋」を主宰。フレームは買わずにレンズ交換だけでOKという懐の深さも、レンズの在庫数も驚異的
Q26.
老眼レンズには、おもにどんな種類がありますか?
A.
大きく分けると5種類。見え方を近視用と比較してみましょう。(古屋さん)
■〈近視用〉遠用単焦点レンズ■
遠方がよく見える、老眼鏡と対極のレンズ
●近視・乱視を補正して遠方を見やすく。
●近くを見るときは調整が必要。
●パソコン用に度数を設定して作ることも可能。
1.手元用単焦点レンズ
手元専用。見え方に奥行きがないのが特徴
●近くをはっきり見たい人向き。安価なものも多い。
●読書には向くがパソコン作業には不向き。
●遠方が見えないのでかけはずしが多くなる。
2.近々ワイドレンズ
手元の視野が広く、デスクワーク専用
●デスクワーク専用レンズ。手元~パソコン重視。
●かけたまま歩くことはできない。
●近方重視の設計で、選ぶタイプで奥行きが変わる。
次ページに続きます。
3.中近室内用レンズ
デスクワーク中心で、室内の視野が広い
●手元~パソコン~テレビなど、室内視野が快適。
●大型パソコンモニターや2台使いには不向き。
●会議室などでは顔も見えるが、遠方は見えにくい。
4.遠近両用レンズ
手元から遠方まで見えるが、中間視野は狭め
●遠方を見るのを基本に、パソコンや読書も可能。
●中間~手元の視野が狭いため、仕事には適さない。
●近くを見るときは、レンズの下方で見る必要がある。
5.アシスト設計レンズ
目の負担を軽減してくれる高機能レンズ
●目の調整力をアシストするので、眼精疲労を予防。
●パソコンやスマホを長時間使う人に最適。
●老眼初期用の高機能レンズ。
Q27.
遠近両用レンズは慣れにくいって本当ですか?
A.
遠近両用レンズは下側で手元を、上部で遠方を見るようにできているため、慣れないうちはぎこちなく感じる人も。慣れるまでの期間は1~2週間。老眼初期で初めてかける人は慣れやすいのですが、度が進んでからだと慣れにくいといわれています。(岡田さん)
次回は、快適な日々を始めるために選ぶべきレンズについて、YESorNOのチャート形式でご紹介します。
イラスト/かくたりかこ 構成・原文/蓮見則子