気になる「目」について、Part1~4に分けて大特集でお届けしています!
Part 3
「見えやすい」「快適」と愛用者増加中!?
詳しく知りたい!
「遠近両用コンタクトレンズ」
遠近両用コンタクトレンズという選択肢、上手に使いこなせば、新しい世界が開けそうです。
Q&A 選び方編
最適なコンタクトレンズを選ぶために
遠近両用コンタクトについての素朴な疑問を眼科専門医の梶田先生に伺いました。
遠近両用コンタクトも種類が豊富。用途に応じてセレクトを!
今回は、どんな種類があるの? ブランドによる違いは? の疑問についてのQ&Aです。
梶田雅義さん Masayoshi Kajita
生活スタイルに応じて
最適なものを見つけて
遠近両用コンタクトレンズにはハードとソフトがあります。ハードは何度でも繰り返し使え、一方でソフトは、1日使い捨て(ワンデー)や2週間使い捨て(2ウィーク)など、定期的に交換するレンズが多いという違いがあります。
「ハードは若い頃から使用していないと、違和感があり馴染めないことが多いので、45歳過ぎてコンタクトに挑戦する場合は、ソフトがおすすめです」(梶田先生)
ワンデーと2ウィークの選択は、おもにコストの問題が大きいようです。毎日使うのか、時々なのか、使用頻度も関係してきます。
「乱視が強い人などは、合うコンタクトが限られる場合もあります。眼科医と相談しながら、試着をして決めるようにしましょう」
Q.どんな種類があるの? ブランドによる違いは?
A.各社レンズに工夫をしてより使いやすくなっています。
【シード】
■シード 1dayPureマルチステージ:ソフト1day
自然な見え方を追求した光学設計で、通常レンズからの移行がスムーズ。初めて遠近両用コンタクトレンズを使う方にもおすすめ。
■シード 2weekPureマルチステージ:ソフト2week
独自のレンズ素材「SIB」で、汚れを寄せつけず、レンズ表面の水分を保持。低加入度設計で見え方のクオリティ低下を抑えます。
■シード マルチフォーカルO2ノア:ハード
加入度数を低く設定した遠近両用タイプです。高酸素透過性の柔らかい素材を採用。ほかにMタイプ、Hタイプの全3種のレンズを用意。
【ジョンソン&ジョンソン】
■ワンデー アキュビューⓇモイストⓇ マルチフォーカル:ソフト1day
加齢や度数により、一人一人瞳孔の大きさが異なることに注目した業界初のレンズデザインを171種用意。保湿成分が涙を引き寄せ、レンズを一日中保湿。自分にぴったりのレンズで、近くから遠くまで自然な視界を実現します。
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【クーパービジョン】
■プロクリアⓇワンデー マルチフォーカル:ソフト1day
レンズ面をすべて徐々に度数を変化させる非球面形状にすることで、遠くから近くまで自然な見え方を実現。
■バイオフィニティⓇマルチフォーカル:ソフト2week
遠くを見るための度数と近くを見るための度数の間をつなぐ移行部が非球面設計になっており、自然な見え方に。
【日本アルコン】
■デイリーズⓇアクア コンフォート プラスTMマルチフォーカル:ソフト1day
遠用から近用ゾーンが隣接しておらず、度数移行部の中間ゾーンを経て緩やかに変化。そのため遠方、中間、近方がバランスのよい見え方。
■エア オプティクスⓇ アクア遠近両用:ソフト2week
処方手順は上と同様の2週間交換タイプ。レンズの上で涙が広がりやすく、汚れが付着しにくい独自の表面加工で、交換日までずっと快適。
■デイリーズ トータル ワンⓇ遠近両用:ソフト1day
手元から遠くまで自然でバランスのよい見え方に加え、高い酸素透過率とレンズ表面の潤滑性が高いことで、一日中快適なつけ心地。
【ボシュロム】
■バイオトゥルーⓇワンデー マルチフォーカル:ソフト1day
生活シーンでよく使う中間距離の度数を幅広く設計。手元や遠くだけでなく、パソコンなどのデジタル機器使用時にも快適な視野を。
■メダリストⓇ フレッシュフィットⓇコンフォートⓇ:ソフト2week
日常で使う頻度の高い中間用の度数を幅広く設計。潤い成分ポロキサミンに包まれた0.07㎜の薄型レンズでみずみずしいつけ心地。
【メニコン】
■2WEEKメニコン プレミオ遠近両用:ソフト2week
老眼が気になり始めた人向け(LOWデザイン)と長年老眼で悩んでいる人向け(HIデザイン)の2種類のレンズでオールマイティに対応。
■メニフォーカルZ:ハード
視線の移動で近くも遠くも見えるように設計。遠用部分と近用部分を滑らかに結ぶことで自然な見え方に。乱視の人にも。
次回は、ハードとソフトどちらを選べばいい? 1dayと2weekどう選べばいい? 見えにくくなる夕方に適したレンズは? の3つについてご紹介します。
取材・原文/山村浩子