こんにちは!
昨夜はふと思いたち枕を要求するうちの犬に、試しに腕枕をして寝てみたギリコです。
結局二の腕がしびれて途中でやめましたが、世の中の(ラブまっ盛りな)男性陣の苦労がよくわかりました。
あのときのあなた(=相棒など)、私のために腕のシビレを我慢してくれてたのね……。
遠~い遠い昔、殿方に腕枕をしてもらった記憶がよみがえった昨夜の午前2時(ハートマーク)。
おっとと、ハーレクインな時間にSayグッバイ!
熟睡したいなら腕枕よりちゃんとした枕ですよ!!
ということで昨日のブログ“40歳は首の曲がり角”、枕を見直す適齢期だった!? の続き、MyAge春号で見つけた『理想的な枕の条件と正しい使い方』を今回はご紹介します。
枕の役割は頭と頚椎を優しく支えること
”枕博士”の愛称を持つ整形外科医奥山隆保先生によれば、
「リラックスした状態(無理に背筋を伸ばさなくてOK)で立ったときの、後頭部から肩にかけてのラインを、そのまま寝姿で再現できること」
が理想的な枕だそう。
「それには頭、首、肩の3点で支えることが重要です。しかもその圧比が頭2.5:首1.0:肩1.2のとき、最も寝心地がいいと感じることが判明。これが3点支持理論です」
この3点支持理論を叶えるためのポイントは
①後頭部は低め
後頭部を優しく包み込むように、少し凹むような形である。
②理想の圧が保てる硬さ
ヘタリすぎず、ある程度の圧が保てる素材のものを
③頚部は高め
頚部のカーブに沿うような形状、首元が少し高めになっている。
④頚椎のもつ自然なカーブが保てる
頚椎の自然な湾曲をそっと支えて、保ってくれる形
イラストにするとこんな感じです。
横から見たとき 後頭部~首の後ろ~肩 と体の構造が持つ自然なカーブが保たれていますよね。
一箇所だけに圧がかかるのではなく3点で支えているので圧が分散できているのです。
では反対にNGな枕とはどんな枕でしょう?
★高すぎる枕
高すぎる枕は頸椎が前屈する形になり、首や肩の大きな負担に。肩コリやいびきの原因にも……!!
★低すぎる枕
低すぎる枕はあごが上がる形になるので、頭や首が安定せず、やはり頸椎の大きな負担に。また脊柱も歪んでしまい、これは首や背中の筋肉が緊張し、さまざまな不調の原因になることも。
★頭だけがのるような上下の幅がない枕
頭だけがのるような上下の幅のない枕では、首が不安定な状態になり、優しく支えることができません。
枕はただ頭をのせるものではなく、首を支えるものです。
繰り返しになりますが頭、首、肩の3点で支えることで、心地よい寝姿勢が保てます。
この3点支持理論を実現するためにも、枕は肩口に当たるくらいにして使うことが大切。さらに、左右に寝返りを打つことを考慮して、横幅、奥行きともに、ある程度の大きさが必要なのです。
横向き寝のときはどんな枕がいいの?
つねに仰向けで寝る人は少なく、寝返りで横向きになることも。特に、横向き寝を好むのは女性に多いようです。
(ギリコもそうです)
この場合には、枕の高さを肩幅に合わせ、脊柱を真っすぐに保つことが求められます。
肩幅の高さがあると、脊柱が真っすぐに維持されて、体に負担がなく快適に眠れ、低すぎると、脊柱が歪みます。
首や背中の筋肉が緊張し、さまざまな不調の原因になることも。
理想の枕の条件がわかったら、さっそく今度の週末はお買い物だ~!と張り切るギリコ。
銀座~京橋~日本橋に出没予定です。
●奥山隆保さん……1936年生まれ。整形外科医。「さつきが丘医院」院長。整形外科医の経験から、いち早く枕が体に与える影響に着目し、枕研究を始める。「枕博士」の愛称で各メディアでも活躍。
イラスト/内藤しなこ