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【骨盤まわりの仕組み】そもそも骨盤とは? 知っておきたい骨格と筋肉

蒲田和芳さん

蒲田和芳さん

広島国際大学総合リハビリテーション学部教授、理学療法士。腰痛・骨盤痛、関節疾患の治療と予防の研究ほか、実際に歪み矯正補装具・インソール・ハイヒールなどを開発・販売。
https://www.glabshop.com

正しく知っておきたい骨盤まわりの骨格と筋肉。まずは、骨盤というものをくわしく見てみましょう。男女差や人種差、個人差もあるので、体を鏡に映したり実際に触って比べたりして、自分の骨盤まわりをイメージしてみて。

 

 

骨盤は動いたりするの?
答えはイエス!

骨盤について知るとき、ぜひ覚えておきたいのはその骨格。器のような形をした骨盤は、自分の手で骨をたどってみると、よほど脂肪がついていない限り、8割方触ることができるため、イメージしやすいのでは?

 

「がっちりした印象の骨盤は、一見動かないように思えますね。でも恥骨結合には出産時にだけ広がる仕組みが備わっていたり、以前は動かないとされていた仙腸関節も、近年では可動性があることが証明されました。骨盤は実際に歪みやずれも起こるのですが、レントゲンに写るほどの動きではないため、医療機関では『歪んでいます!』と診断されない。小さな歪みを実際に計測するのは困難なんです」

 

と教えてくださるのは、骨盤に詳しい広島国際大学教授の蒲田先生です。

 

 

骨盤とは?

体の中心部にあり、上半身と下半身をつないでいるのが骨盤。骨盤という名前の骨があるのではなく、左右の寛骨と仙骨が連結した状態を骨盤と呼びます

骨盤まわり 骨盤図

骨盤を構成しているのは、大きく分けて寛骨(左右ひとつずつ)、仙骨(ひとつ)、尾骨(ひとつ)という3種4個の骨。最も大きな寛骨は、腸骨・恥骨・坐骨の3つが融合したもの

 

骨盤まわり 骨盤ななめ図

骨盤は臓器を下から受け止める器のような形をしています。恥骨結合は出産時にやや広がって産道を拡大します

 

 

 

 

次回は骨盤と連結している筋肉についてご紹介します。

 

 

 

 

撮影/藤沢由加 ヘア&メイク/渡辺真由美 イラスト/内藤しなこ

構成・原文/蓮見則子

 

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