正しい深呼吸の仕方、知っていますか? 普段の何気ない緊張が、積もり積もって心身の不調に!? 体を元気にする呼吸法を森田愛子先生に聞きました。
24時間する呼吸を"巡らせて"治癒力を高める
「呼吸」を正せば不調が消える!
体の力み、緊張が悪い連鎖を招いている
歯を磨く、電話をかける、字を書く、髪を洗う。これらは多くの人が、毎日のように行っている動作です。けれどこの裏に隠れている"日常生活での力み(緊張)グセ"を意識している人はほとんどいません。
「体が緊張しているときは、一瞬ですが息も止まっています。そして日常の動作で力むクセがつくと、当然体は消耗します。ひとつひとつは些細なものですが、それが何日、何年と積み重なっていくことで、体はいつの間にか緊張しているのが当たり前の緊張体質に。当然呼吸は浅くなり、それによってさまざまな体調不良が起こります」と話すのは、治療家の森田愛子先生です。
下のチェックリストを見てください。当てはまる項目が多い人ほど緊張体質が強く、呼吸が浅くなっている可能性があります。
「体が緊張して呼吸が浅くなっているとき、体の中では下のチャートのような悪い連鎖が起きています。例えば腸の状態が悪くなると免疫力が落ち、風邪やアレルギーを患いやすくなります。疲れやだるさは抜けにくくなり、ケガなどの回復が遅れる人も出てきます」
浅い呼吸を招く、些細な緊張と力み。これらを解決して健康な体を手に入れるために有効なのが、呼吸を体の中心にしっかりと収め、深い呼吸を身につけるワークです。
次回より、基本の呼吸法、体の中心に収める呼吸法、緊張を緩め正しく立つ方法などを順にご紹介していきます。ぜひ実践して、体の違いを感じてください。
撮影/城 健太 ヘア&メイク/木下庸子 構成・原文/上田恵子