膝、肩、腰、肘… 長引く痛みはモヤモヤ血管が原因かも!?
病院に行っても何もしてくれない。整体院で治療を受けても痛みが取れない… 痛みが何カ月も続くなら、それはモヤモヤ血管が原因かも。実はその痛み、簡単な自己療法で改善する可能性があります。
こんな長引く痛みはありませんか?
特に治療もできず、人知れず我慢している痛みはありませんか? 膝、肩、腰、肘などひとつでも思い当たる部位があるなら必読です!
□痛みは「ズキズキ」「ジンジン」「チクチク」「重い」感じ。
□動きはじめが特に痛く、 しばらくすると痛みはやわらぐ。
□痛む部位が赤くなったり、腫れることがある。
□飲酒後、入浴後、激しい運動をしたあとに痛みが増す。
□痛みが3カ月以上続いている。
□患部を親指で押すと、明らかに痛みを感じるポイントがある。
□気候や気温によって痛み方が変わる
□じっとしているときにも痛みを感じる。
□夜に寝ているときや、朝起きたときに特に痛む。
慢性的な痛みがある場所にはモヤモヤ血管が
痛みがあって病院に行っても異常が見つからず、何もしてもらえなかったという経験はありませんか? それなのに、膝、肩、腰、肘などの痛みが、何カ月も、何年も続くことがあります。
「そんな患者さんを月に平均300人ほど診察していますが、長引く痛みのある部分にはモヤモヤ血管があり、それをなくす治療をすると痛みが消えたり、軽くなることがわかりました。モヤモヤ血管とは、関節の周辺にできやすい 異常な血管のこと。医学的に言うと病的血管のことで、細かな血管が無秩序に増えている状態です。これが痛みを長引かせる原因になっていることがあります。最新の研究で、痛む部位の9割にこのモヤモヤ血管のあることがわかっています」(奥野祐次先生)
もともと奥野先生は、がんの患者さんにカテーテルを使って抗がん剤を投与する治療に携わっていました。その際、がんへの栄養を遮断するために、血管をわざと詰まらせる治療を行うことがあります。すると、五十肩などの痛みの症状も軽減することがわかりました。そこで痛む場所にはモヤモヤ血管があることを発見し、その研究を始めたのです。
奥野先生のクリニックでは、このモヤモヤ血管が原因と思われる治療に、注射やカテーテルを用いて薬を投与し、高い実績を上げています。しかし、実は自分で簡単に痛みを軽減できる方法があります。それをご紹介します。
イラスト/小迎裕美子 構成・原文/山村浩子 指導・監修/奥野祐次