医師監修、富士山のふもとでマインドフルネス!
自然欠乏症候群という症状をご存じでしょうか?
「アメリカでの研究で『自然とのかかわりが少ない子どもは、病気の発症率が高い』というデータがあります。特に日本では、都会に暮らす人は子どもに限らず、この自然欠乏症候群に陥っているケースがあります。例えば、日常的に日の出や日没、四季を意識していない、長時間パソコンやスマホに向かっている、土の上を歩いていない人などは注意が必要です。なんとなく調子が悪い…という症状は、実は"自然" が足りないことが原因かもしれません」と語るのは、この施設を運 営する医師の山本竜隆先生。そこで、山本先生は欧州スタイルの滞在・体感型プログラムを提供する施設をつくったのです。
ここを訪れて、まず息をのむのが、目の前にそびえる富士山の雄姿。富士山頂(標高3776m)から駿河湾(海抜0m)までの稜線が一望できます。この広大な国立公園を背景に、2万坪の敷地内に趣向を凝らした客室がわずか7室。自然と一体になれる、アジア初の全天 候型クリアドームテントをはじめ、グランピング体験やマインドフルネスの各種プログラムが用意されています。
例えば、富士山からの日の出を見ながらの「ご来光&ヨガ」、五感が研ぎ澄まされる「森の散歩」、植物採取をしての「ハーブウォーターかアロマワックス作り」、「焚(た)き火カフェ」など。
目の前に富士山、夜は満天の星空が!
アジア初の全天候型クリアドームテントは敷地内に3基。目の前に富士山を望む景観は感激もの。
ドーム内は冷暖房完備。360度が見渡せ、ゴロゴロしながら本を読んだり、夜には満天の星を快適な環境から満喫することも。
クリアドームテントは、山小屋風のコテージ宿泊客が利用できます。
地元食材のヘルシー食や体質に合わせた薬膳茶も
写真は医師の山本先生。東洋医学の考えに基づいた、体質に合わせた薬膳茶も楽しめます。アドバイスシート付き。
棚には薬膳茶の生薬やハーブが、本棚には健康関連の書籍が並びます。
地元食材を使った食事はどれもシンプルで滋味豊か。自然と触れ合ったあとは、特にこうした食材の持つ旨味が染み入ります。
自然の中で五感が研ぎ澄まされるのを実感
森の中の散歩は四季折々の自然が目に鮮やかで、鳥のさえずりも。かえでのトンネルや水がわき出る源泉も。
お風呂は2カ所。写真はトレーラーハウス内に据えられたもので、木の香りが心地いい。
ここでは、たっぷりと自然に触れることで、心身のバランスを取り戻すという、医師が監修した内容が体験できるのです!
DATA
日月倶楽部
静岡県富士宮市猪之頭2271 ☎ 0544-52-2611
「医師監修 自然欠乏症候群 改善プログラム」は4名以上で、週末に開催。1泊2日で1人¥19,800~(税別)
撮影/フルフォード海 取材・原文/山村浩子