最近、人の名前がめっきり出てこなくなったミーナです。「脳」とのつきあい方や鍛え方を、シリーズでお届けしますね。
「私の脳、大丈夫!? 」と不安を感じたら…
ボケないために、今から考える「脳トレ」
更年期の悩みを抱えるOurAge世代は、ちょうど両親の介護も考えなければいけない年代でもあります。
親の姿を見て、自分の将来に思いを馳せるなど、脳の健康に関して、切実な思いを持っている人は多いはず。シャープでイキイキとした脳を保つために今から、できること、始めましょう!
OurAge世代の脳、
皆どうつき合っているの?
OurAge世代になると、多少の差はあれ、誰もが脳の衰えを意識しはじめるようになります。
そこで、より頭脳明晰でいることを求められる仕事をしながら輝いている女性たち4名に直撃! イキイキとした脳を保つための意識や、将来に向けて始めていること、ぜひ参考にしてください。
お一人目は、フリーキャスター、大学の客員教授としてご活躍の木場弘子さんの「脳」とのつき合い方をご紹介します。
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木場弘子さん Hiroko Kiba
profile
1964年生まれ。キャスター、千葉大学客員教授。TBSにアナウンサーとして入社後、同局初の女性スポーツキャスターとして活躍。NHKプロ野球解説者の与田剛さんとの結婚を機にフリーに。現在、多数の審議会委員として活動中。
日々の暮らしをおもしろがり
楽しく生きることが脳への刺激に
わからないことはまず調べ自分の考えを整理
キャスターのほか、千葉大学客員教授、講演や執筆活動で活躍中の木場さん。最近は教育や環境・エネルギーにかかわる活動が多く、生活者の視点を大切に、メディアや国の審議会などで発言しています。
「講演会や講義はアドリブが多いのですが、ここ2~3年、固有名詞などが浮かばないことがあり、聴講者や学生に、ヒントを出して言い当ててもらう機会が増えました(笑)」
一人のときも、思い出せないことをそのままにしないのが木場さん流。
「放っておくと脳の後退につながりそうな気がして、その日のうちに必ず思い出すよう心がけています」
内閣府や環境省など6つの省庁で審議会メンバーを務める木場さんは、必ず事前にレクチャーを受け、頭の中で自分なりに内容を整理したうえで、発言内容を構築していくとか。
「一見縁がなさそうで、どれも私たちの暮らしに関係のあるテーマ。専門家ばかりの中でこそ、生活者目線で話すことが重要。初めて知ることも多くおもしろいなと感じています。“大人の社会見学”のようで、脳の活性化に役立っていると思います」
そんな木場さんにとって愛犬ロッキー君と過ごす時間、そして家族とくつろぐ、毎晩のお茶の時間もかけがえのないもの。
ご主人との毎日のウォーキングでも自然、人間観察を欠かさず、会話を楽しむといいます。3年前に始めたゴルフにも夢中で、ここでも脳と体はフル回転だそう。
「日々の生活をおもしろがり、楽しく生きることが脳への刺激になり、元気のもとになるのだと思います」
次回は、生活習慣と食事に気をつかい、「脳」を活性化させているというフードデザイナーの花野敬子さんの「脳トレ」をご紹介します。
撮影/板野賢治 ヘア&メイク/冨田みちよ 取材・原文/蕨 康子